シェーンベルク生誕150年、弦楽四重奏曲全曲演奏会+浄夜演奏会(東京・上野)について

年末にも宣伝をしてますが、もう一回このタイミングで宣伝します。

全曲演奏会が大好きです。なぜかはわかりません。多分ですけど、なんかこう、達成感があるからですかね。私の息子ちゃんたちがせっせと苦悶を、いえ、くもんをやっているのは、きっとそれも達成感があるからですね。前に進めば、どんどん進める。そういう感じ。どういう感じ?

クラシック音楽の全曲演奏会。これはべつに参加したからといって前に進めるというものではないですけれど、最後まで聴いた!全部聴いた!と、コレクター的な心理も働くのでしょう。でなければのび太やスネ夫ががんばって切手や王冠を集めたりすることもないって。達成感とか、自分はあのとてつもない時間を共有した、なんていうのは記憶として残りますからね。

実際、いろいろな全曲演奏会がこの世の中では行われています。バッハの無伴奏チェロ組曲(今年の夏にオフィス山根でも企画していて、それはパオロ・パンドルフォというガンバのおっちゃんが全部やるぞっていうやつですんで、来て下さい❤)やら、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲やら(さすがに一日でやる人はほとんどいないんですが、スチュワート・グッドイヤーっていうピアニストが何回かやってますね)、とんでもないのではワーグナーの指輪全曲24時間リング、とかね。ね、わけわかんないのがいっぱいあります。

そして今年はどういう全曲演奏会が、っていうと、今年しかぜってーにあり得ない全曲があるんですよね。

シェーンベルクの弦楽四重奏曲・全部

ひょー、うげー、どっひゃー!!

人々の阿鼻叫喚の声、興奮しすぎて鼻血が出た様子などが目に浮かぶようだ。アルノルト・シェーンベルク。そう。12音技法っていう、音楽の歴史を永遠に変えてしまった20世紀オーストリアの偉人ですね。20世紀っていうけど、生まれたのは19世紀なのよ。1874年なのよ。

ここでハッとしたあなたは実に鋭い。今年、生誕150年なんすよ。150年だってドヨドヨ。そう、私たちはアニバーサリーなるものも大好きです。今年はシェーンベルクが生まれてから150年が経ったってわけ。なら企画を出さない理由はないよね。シェーンベルク、やろうよ。全部。

シェーンベルクのピアノ曲全曲っていうのも面白そうなのでどなたかぜひやっていただければと思うのですが、今回計画がみごと実行に移されるのは弦楽四重奏曲全曲、ついでに人気の高い6重奏《浄められた夜》作品4も入れるで、というやつです。

いつですか、4月6日土曜日です。どこですか、東京藝大の奏楽堂です。なんですか、東京・春・音楽祭です。そうか。東京か、東京です。上野まで来て下さい。東京藝大に入れるチャンスもなかなかないって。

もちろん演奏するのは単一団体。なにか、こういうチャレンジングな事をするのは野心溢れる若手やろ、と思われるかも知れませんが、ノンノン。世界を代表する弦楽四重奏団のひとつであります、ディオティマ弦楽四重奏団。

やるか。やるで。企画をもちかけた時も、涼しい顔してたもんな。いーよー、オッケー。そして今日、ONTOMOウェブに掲載されたインタビューも読んで見てほしい。奴らは本気やぞ。酒断ちして来るってよ!

シェーンベルクのファンも初心者も、4月6日東京藝術大学奏楽堂で未曽有の聴体験へダイヴ!

シェーンベルクのファンも初心者も、4月6日東京藝術大学奏楽堂で未曽有の聴体験へダイヴ!
6時間のシェーンベルク弦楽四重奏曲全曲演奏に挑む ディオティマ弦楽四重奏団にきく

https://ontomo-mag.com/article/interview/quatuor-diotima/

シェーンベルク全曲っていうのは長さとしてどうなのっていうと、上のタイトルにもあるとおり全6時間(休憩3回含)です。ワーグナーもマッツァオです。なんせシェーンベルクの全曲を1日で聴けるなんていうわけわからない企画はこのさき1000年ぐらい(絶対にないとは言わないけれど)まずお目にかかることはないでしょうから、これは何がなんでも、足を運んでいただきたいと思いますね。

詳細とチケットは東京・春・音楽祭のウェブサイトへGOしてきてください。

ワクワクは好きですか。私ならワクワクが大好物です。人間は好奇心が全てや!!(鼻血ブーッ)

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