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さようなら小澤征爾
日本の戦後クラシック音楽界における象徴。巨人。 今後これほどまでの巨人は現れないのではないかと思われる日本の宝。残念ですが、来るべき日が来ました。2024年2月6日東京の自宅で、心不全で死去。88歳。 難しい漢字なのにみんな読める。それは小澤征爾... -
ガーディナーの復帰、延期に
サー・ジョン・エリオット・ガーディナーは昨年夏の暴行事件が明るみになって以来(歌手に暴言+平手打ち)、活動を全面的に停止したままとなっております。 今年の3月にヘンデル《エジプトのイスラエル人》を持ち歩いてツァーする(3/18バルセロナ、3/20... -
ヌッチ、来日 ★★★★★★(6/5)
コンサートというのは、この日この時にここにいてよかった、と思える、そういう体験がときどきあるから素晴らしいわけです。ああ今日はよかったな、と思うのも、だめだったかも、と思うのも、スポーツ観戦なんかとも一緒ですね。試合に負けたら悔しいし勝... -
リーズ国際コンクールに新ルール導入
リーズ国際コンクールと言われて詳しい方ならルプー、ペライア、シフ、内田光子、フォークトといった名前が出てくるでしょう。シーララ、ソヌク、グリャクぐらいまで出てきたら相当で、前回の覇者ベイセンバエフはカザフスタン人、98年生まれ25歳とまで言... -
2024年のグラミー賞が発表される
グラミー賞、クラシック音楽におけるグラミー賞の意味というものがますます薄まってきているのではないかと思っています。そもそも新しい録音に興味のある人がいぜんほどいないというのが一番の要因で、なぜ興味が出ないかというと、同じ曲を同じように録... -
ブルージュ国際古楽コンクール2023優勝者ツアー、最後の公演がいよいよ公開
ブルージュ国際古楽コンクール2023の優勝者ツアー、まさかこげんことが出来るとは思わんすめえ、と思いついた時にはどうなることかと思った案件ではありますが「やってみなはれ」という言葉の通り動いてみた、そしたら結果7公演も、という壮大なことになっ... -
ジュリアードの新しい教授は、チャイコフスキー優勝者
ジュリアード音楽院という言葉は、私の感覚で言うとなんというのでしょう、憧れの存在というか、ハーバード大学とかそういう言葉と同じような立ち位置にある、と感じていたし、いまでもそうなんじゃないのと思っていたりもするわけなんですね。 スーパーマ... -
今年のジーメンス音楽賞はチン・ウンスク
エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞、略してジーメンス賞は現代音楽の振興に努めている賞でして、ドイツの家電メーカーっていうのか大企業ジーメンス一家の一人エルンスト・フォン・ジーメンスさんにちなんだ賞ですね。なにがすごいってその賞金。いっ... -
ラフマニノフの《交響的舞曲》の新たにアレンジされたピアノ独奏版がめちゃくちゃいけている件
ラフマニノフの《交響的舞曲》と言えば、ロシア革命を嫌ってアメリカに行ってしまったラフマニノフがアメリカで完成させたごくわずかな作品のうちの一つで、というか完成させたいっとう最後の作品で、ほんで大傑作であります。 ・・・・・・と、言われているわけ... -
ハレ管が20年かけて作成したアーカイブをオンラインに掲載。とりあえず1858年から1990年まで分。
20年かかったらしいんです。むちゃくちゃかかってるな。 アーカイヴを作成するというのはものすごく時間がかかるし、控えめに言ってかなり面倒な作業であることは間違いないのです。やらないかんよなリストには入っているが、常に「時間が出来たら」状態で... -
シェーンベルク生誕150年、弦楽四重奏曲全曲演奏会+浄夜演奏会(東京・上野)について
年末にも宣伝をしてますが、もう一回このタイミングで宣伝します。 全曲演奏会が大好きです。なぜかはわかりません。多分ですけど、なんかこう、達成感があるからですかね。私の息子ちゃんたちがせっせと苦悶を、いえ、くもんをやっているのは、きっとそれ... -
エコノミークラス29万!!プレミアムエコノミー68万円!!
なあ、困った事だよなあ、と思っていますね。 ヨーロッパから東京までのプレミアムエコノミーって、イメージ的に30万円ぐらいで、場合によっては20万円台で取れた、そんな時代もありました。ってかそれが通常運転でしたよね。そういうイメージだったんです...