10月22日にレア版トゥーランドットが上演される。ドヨドヨ。どういうことか。トゥーランドットはプッチーニが書いた最後のオペラで、書いている途中で病没してしまうのですね。それを補筆して完成させたのがフランコ・アルファーノ。初演を指揮したのはトスカニーニ。
ところが、アルファーノの完成させたバージョンをみたトスカニーニが、これは違う、ということで変更をを要求。アルファーノが書き直してできたバージョン2が、普段多くの歌劇場で演奏される、今広く知られるトゥーランドットなわけです。モーツァルトのレクイエムもそうですが、途中からプッチーニではないサウンドがするということで、いろいろ問題もあるとされますが、まあとりあえず、ということでこの形で上演されることが多いです。
ほかにもベリオが完成させたバージョンというのもあって、これもたまに上演されますね。なお、トスカニーニは初演の初日、プッチーニが書いたところだけで、最後の補筆部分は演奏せず「ここでプッチーニは筆を置いた」といったコメントをして幕を下ろして、翌日からはアルファーノの完結させたバージョンで指揮したことも知られています。
初日に来た人は拍子抜けですね。なるほど、と思う一方で、こう、満たされぬ気持ちにもなったはず。そうして、のちに他人の手によるとはいえ完結バージョンをきいて、胸をなで下ろしたことでしょう。いきなり音楽が止まると、なにごと・・・?シーン、シーン。となりますよね。
なお、バッハのフーガの技法もそういう終わり方をするので、フランス映画とかがお好きな方にはおすすめです。「えっ、これで終わり?」と目がまんまるになります。
そんなわけで、アルファーノのバージョン1が上演されることは滅多になく、録音もほとんどない。おそらく日本でも上演されたことはないのではないか。どうやら結末は我々が知っている感じとは少し(かなり?)異なるようですね。日本でも上演される日がきますでしょうか。
歴史に埋もれていた何かを掘り起こすのは楽しいことですね。新しい発見がある。埋もれていたのは、それがたいしたことがないからである、という風に談ずるのも正しいかもしれませんけれど、いっぺんぐらいは体験してみたい、と思うのが好奇心というものでしょうか。たぶん日本でもどなたかがきっと、遠からず上演されるのではないか、その際はぜひ馳せ参じたいと思います。


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