ミニマルミュージックの巨人と言えば、スティーヴ・ライヒ。ミニマルミュージックって何?雑に説明するなら、ひたすら同じ事を繰り返しているように聞こえる音楽っていえばいいんでしょうか。繰り返していくうち、徐々に変わっていく、みたいな。
ライヒの例で言うと有名なのはなんでしょう。《クラッピング・ミュージック》ですか。2人で手を叩くだけの音楽。そう聞くと、「はぁ、、、」でしょうか、「はあ?」でしょうか。ほら、おなじ「はあ」でも表情が変わるよね。そういうことだよね。って書かれても意味が分からないと思うので実際にYouTubeで見てみればわかるかもしれないし、やっぱりわからないかもしれない。
この曲、みなさんが音大出身なら一度は、だれでも、たぶん一度は「やってみようぜ」となって、難しすぎて出来なくて挫折、大爆笑、という経験をしていると思うんです(そうでもない?)。簡単そうに見えてメッチャ難しいこともある。それがミニマルミュージックでもあります。
そのミニマルミュージックの世界を代表する天才の一人がアメリカのスティーヴ・ライヒで、もうすぐ90歳!最新のインタビューがガーディアン紙に出ていて、めっちゃ面白い事を語っていますね。いわく、「世の中のほとんどの音楽はよくない」「自分にも失敗作はいっぱいある」。いい音楽かどうかは「チャーリー・パーカーやJ.S.バッハと並べて聴いてみて、それでも聴く価値があるかどうか」っていうのもめちゃくちゃ乱暴で笑えますね(めっちゃおもろい!と思っています)。チャーリー・パーカーとバッハってものすごい振り幅ですしアメリカならでは感もあって最高ですか。
自作に対しても容赦がなく、《三つの楽章》については「悪い作品ではないが偉大な作品でもない」。自作のビデオ・オペラ《ザ・ケイヴ》《スリー・テイルズ》にも、「素晴らしい素材はある」としつつ、全曲を通してそれが持続しているかどうかは「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」。
その一方、久しぶりに1971年の《ドラミング》を聴き直したら「これはすごい!」と感動したと。「僕らは若くて強烈だった」というのがとてもいい。すごくいい。めっちゃいい。
もちろん89歳の今でも作曲は続けていて、先月エディンバラで《In All Your Ways》という18分の作品が初演されたばかり。10月3日に90を迎えるのですが、これからもぶっ飛んだ作品を発表してほしいものですね。


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