ヴァン・クライバーン国際ジュニア、韓国人15歳が制す

アメリカで開催されている、ピアニストのための国際コンクールで恐らく最も有名なのがヴァン・クライバーン国際コンクール。このコンクールにはいわゆる誰もが知っているものとは別に2つの部門が存在しており、一つがアマチュアを対象にしたアマチュア・コンクール、そしてもう一つが、より若い人たちを対象にしたジュニア・コンクール。13歳から17歳までに応募資格があります。

そのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのジュニア部門が開催されまして、結果が出ました。優勝をさらったのは韓国の15歳、ホン・セギョン、Hon Seokyoung。日本人ならセオクヤング、とか、ついそういう風に読みたくなるんですがハングルの読み方はなかなかに手強い。このスペルでググったらセギョンと出ましたので、多分そう読むのだと理解しました。

15-year-old Seokyoung Hong wins Cliburn International Junior Piano Competition – Pianist
https://www.pianistmagazine.com/news/15-year-old-seokyoung-hong-wins-cliburn-international-junior-piano-com/

さすがにファイナルの協奏曲の課題で選べる作品は、いわゆる身体ができあがってから弾いた方がと思われるラフマニノフの2番3番、プロコフィエフの2番3番なんかは入っていません。ベートーヴェンについてもグランデな(グランデな?)4番5番は除外されている。そこのところはしっかりと配慮されているわけです。

しかしジュニアだからと言って侮るなかれ、ティーンたちは超絶ハイレベルな演奏を繰り広げるのであります。オリンピックでも若い人たちが金メダルを持って行くってこと、ありますよね。それと同じように、若者もすでにトップレベルのパフォーマンスをするのであります!

ホン・セギョンがファイナルで演奏したのはラフマニノフのパガニーニ狂詩曲。どうぞ。めちゃめちゃ客席も沸いている。

15歳でこれだけ弾けるんだったら25歳になったらいったいどれだけ弾けるようになるんや!という話ですね。むかしからよく「6月でこんだけ暑いんやったら12月になったらほんまどんな暑なんねん!」(ドッ!!)っていうボケがありますけれど、20を過ぎたらただの人になるのではなく、さらに輝かしいキャリアを歩んでいる、そういう事を願いたい。

頑張れ若者。日本の若者も頑張れ。

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