アメリカの話です。アメリカでは少なくとも、数字の上ではそのようなことになっているようです。レコードの方がCDよりも売れている。2年連続とあるので、今後も継続するのかも知れません。
もちろん、YouTubeなどのストリーミングがドーン!84%とあって、いわゆるCD、レコード、カセットなどはわずかに11%にすぎないそうですが、それでもレコードの販売数は17年連続で増えているんだそうです。CD販売は3700万枚だったのに対してレコードは4300万枚、売上もCD5億3700万ドル(560億円ぐらい)に対してレコードは14億ドル(2119億円ぐらい)。全然違うやんけ。
CDより高くて、かける時にも傷が付かないようにそっと針を置く必要があるし、音質もCDの方がいいし、聴けば聴くほどレコードはどんどんすり減っちゃうんですが、それでもレコードの方が売れていると。なおカセットも50万枚売れているそうです。カセット・・・。
考えちゃいますね。なんでなのか。なぜだろうなぜかしら。
結局レコードは大きくて、見た目の感じがいい、ということもあるのかもしれません。どのみち基本はストリーミングなのであれば、コレクター心理的にはおっきなビジュアルがドドーン!とあるレコードの方が気持ちいいし、「持っている」感があるからかもしれませんね。また懐古趣味的な、実はこれがクールなんだぜ、みたいな感覚もあるのかもしれません。「みんなとは違う」そういうことに密かな喜びを見いだす人がいるのも十分に理解できる。
サイン会でサインして貰うにしてもCDよりごっついサインになるから、ますます持っている感も出る、と。ええな。
しかしクラシック音楽はポップスほどたくさん売れるわけではないから「売れる」アーティストであるということが条件として大きく立ちはだかりますでしょうかね。そもそも売れて数百枚とかそういう世界のような気がするんで、数百のためにレコードを作るのは、どうなんですかね。なかなかしんどいかもしれない。
売れるクラシックのアーティストが、頑張ったジャケットで、より高額でレコードを発売したらどうなるのだろう。売上も伸びる、みんなよろこぶ、そういうことになるのでしょうか。ユジャ・ワンとかか。
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