トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の新音楽監督は22歳

トゥガン・ソヒエフが戦争のため突如辞任し、空席になっていたトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の新音楽監督が発表されました。タルモ・ペルトコスキ、22歳。2024年9月から5年契約(2029年まで)

指揮の世界では「子供」と呼ばれるような年齢で、話題作りだとかそういう批判の声も出ているようですが、果たしてどうか。この22歳の青年は各地で高い評価を得ていて、すでにラトヴィア国立交響楽団の音楽監督であり、ロッテルダム・フィルの首席客演指揮者というポジションも得ていて、すでに《指輪》も全曲振ってるんやぞ。うっそ。さすがに指輪(全4作、総延長15時間)を22歳で制覇とか強烈なインパクトや。

そしてここに来てトゥールーズ・キャピトル管弦楽団のポジションを得ますということで、その行く末はさらに注目をされるということになります。

https://france3-regions.francetvinfo.fr/occitanie/haute-garonne/toulouse/l-orchestre-national-du-capitole-de-toulouse-a-un-nouveau-chef-il-a-22-ans-et-se-nomme-tarmo-peltokoski-2674244.html

現在世界を大席巻中の26歳、クラウス・マケラに続くフィンランドからの大型新星と言うことで、またしてもフィンランドの指揮教育というか、ヨヌマ・パヌラという指導者の存在に驚嘆させられるわけです。サロネン、サラステ、ヴァンスカなどを世に送り出してきた92歳のカリスマがまた一人、世界のオーケストラ界に送り込む刺客、それがタルモ。所属事務所はハノーファーのドーン・ミュージック。

https://dornmusic.com/portfolio/tarmo-peltokoski/

いやー年末にすごいニュースがぶっ込まれて来ました。タルモという名前は「次のクラウス」としてすでに業界内ではいろいろと流れきておりましたが、いやはや。22歳で何が出来るとかいう声もありますけど、才能があればなんだってできる、なんとなればオーケストラも指揮者を育ててくれる。前任者のソヒエフだって、26歳でウェールズ・ナショナル・オペラの首席指揮者になってますんで。昨日ニューヨークの知人と電話で話したけど、先日のマケラのニューヨーク・フィルデビューもものすごくよかったそうです。

タルモ・ペルトコスキも日本のオーケストラに客演する事がありますでしょうか。その日が近くあることを望んでいます。気のせいかお顔付きにアジアっぽさがあって、なんとなく親しみやすさも感じるところもポイントが高い(お母さんはフィリピン人)。

黒いめがねをかけているのは若い頃の(いまも若いけど)クラウス・マケラと同じ。マケラはいまはコンタクトみたいですが、タルモ・ペルトコスキ(まだ名前が覚えられない)もやがてコンタクトにする日が来る・・・かな?

日本のオーケストラファンの皆さんも要チェックのお名前です。

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