ウィーン放送交響楽団の存続の危機について先日お伝えしましたが、
欧米のオーケストラ、指揮者たちを含む数多くの人がその存続を求める署名にサインをしています。日本の皆さんも以下から署名が可能。
https://mein.aufstehn.at/petitions/sos-rso-rettet-das-radiosymphonieorchester-wien?
1週間前に始まったこの署名活動、目標は10万人となっていて、このブログを書いている段階ですでに7万6000人を突破している。署名は名前とメルアドと郵便番号を書くだけ。メールが届くのでタップ(クリック)すればおしまい。ドイツ語なんでつい尻込みしてしまうかもしれないけれど、翻訳ツールとかを使えば大丈夫。
この署名には現音楽監督のマリン・オルソップが「音楽の都ウィーンの評判を落とし、オーストリアの国際的文化力を弱める決断である。経済的に困難な時代に88人の団員、10人のアカデミー生の生活を危険にさらすことは野蛮な行為」と声明を寄せている。加えて、かつて監督を務めたコルネリウス・マイスター、ウィーン国立歌劇場の総裁ボグダン・ロシュチッチ、またご近所ミュンヘンから、ミュンヘン・フィルの次期首席指揮者ラハフ・シャニ、バイエルン放送響首席指揮者サー・サイモン・ラトル、バエイルン国立歌劇場の音楽監督ウラディーミル・ユロフスキらもこの署名に加わっている。
ミュンヘンの指揮者3人はバイエルン放送響のサイトを通じて「このオーケストラの解散はオーストリアの多様な音楽生活に打撃を与えるのみならず、我々の大陸の文化史に対する攻撃となる」という声明を出しているし、ロシュチッチはウィーン国立歌劇場のインスタグラムで「ウィーン放送交響楽団はこの国の音楽生活においてきわめてユニークな役割と位置を占めており、ORFの財政見直しによる巻き添えを食うなどということは考えられません」と表明している。
よい着地点が見いだされる事を願うと共に、これは決して対岸の火事ではない、明日は我が身、むしろ我が家もボーボー燃えているのでは、と、危機感を皆が持つべきことかと思います。
のほほんとしてたらだめなのよ、本当に。
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