コンサートに推奨年齢を記載することについて

さっき知ったのですがドイツの劇場ではオペラの告知にあたっては推奨年齢を書くことがあるようです。

BERLIN BANS UNDER-14S FROM AIDASlippedisc
https://slippedisc.com/2023/10/berlin-bans-under-14s-from-aida/

ほんとうかと思ってちょっとだけ検索してみました。ベルリン国立歌劇場の《アイーダ》:14歳以上推奨。バイエルン国立歌劇場の《さまよえるオランダ人》:12歳以上推奨。フランクフルト・オペラ:記載なし。ドレスデン州立歌劇場:記載なし。

ふむ、どこもかしこもやっているということでもなさそうだ。しかし推奨年齢を書くというのは情報として必要なことでしょうか。アイーダが14歳以上なのはなぜなのか。13歳は推奨されないのか、どういう基準で決めているのだろうか。新演出が過激すぎてヤバいから?それとも音楽が長すぎて飽きちゃうから?こう、なんでも理路整然と説明したがるドイツという国だけに尋ねればきちんと回答も出てきそうですが、とりあえず書かれているのは年齢だけのようだ。ただ年齢が書かれているだけではわかりにくいかな。なんでなんかという事も知りたいなと思っちゃうのは高望みが過ぎますでしょうか。もちろん誰もが納得の数字なんてでてきっこないわけで、参考として書かれているというのもそうだと思いますが。

私の知り合いには小学生の頃から子供をオペラに連れ回していた熱烈なオペラファンがいて、週末となるとダブルヘッダーもする、と自慢げに語っていたのを思い出します。その子供がちょっと気の毒だなってつい思ってしまったのはやはり(一般的な感覚からして)オペラは長いし小さな子供にはしんどかろうと思われるから。

3時間4時間と座っているのはかなり苦痛ではと思うのですが、オペラに限らずクラシック音楽というものがそういう性格のもので、すわってじっとしているっていうのは子供にするとなかなかの苦痛でしょう。なので、だいたいのコンサートが未就学児童はご遠慮ください、ということになっている。

これは子供が騒いで他のお客様のご迷惑になるということを防止するとともに、なんかつまんないな、退屈だな、と子供にすり込ませる結果になると、コンサートというイベントの先行きも怪しくなるからという理由もあるでしょう。おもしれー!と思えるようになるにはさすがに未就学児童にはなかなか難しいかもしれない、ということだと思うのです。

しかしクラシック音楽といっても様々で、楽しめる年齢が異なるというのもけっこうありそうな気も致します。不幸なミスマッチを防ぐため情報として推奨年齢を記載する、というのもありかもしれません。

だから、そうだ!!日本でもオペラやコンサートの推奨年齢を書くというのはどうか。そしてその理由も明記するっていうのはどうでしょう。ショスタコーヴィチ:《ムツェンスクのマクベス夫人》:18歳以上推奨。性的な表現があるため。ブルックナーの交響曲第8番:30歳未満の成人を推奨。暴力防止のため。

やっぱりだめか。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 途中までは、頷ける内容でしたが、さすがに
    「ブルックナーの交響曲第8番:30歳未満の成人を推奨。暴力防止のため。」
    は、意味不明ですので、削除された方が良いと思います。

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