ニューヨーク・フィルのコンサートはロビーで誰でも無料で聴ける

新しいことはいいことだ。

持続可能性とか言われるご時世なので、あまりこのように申し上げるのはよくない、あるいは罪悪感も少し感じるのですけれども、やっぱりおニュー(古い)っていうのはいいですよね。新しい匂いっていうんですか、そういうのもありますし、やる気みたいなものが放っておいてもじわーっと四方八方からにじみ出てくるようで、たまらない。

ニューヨーク・フィルの新しくなった本拠地、リンカーンセンターにある「デイヴィッド・ゲフィン・ホール」もたまらなそうですよね。行って見たいが、なかなか行ける距離ではない。マイルを使って飛ぼうかしら、さっき見てみたらマイルがめちゃくちゃたまっていたんだぞ。エコノミーならアメリカ2往復できるぞ。ヒャッホーゥ!!さっそくそのマイルを使って・・・アマゾンで猫の餌を買いました。

デイヴィッド・ゲフィン・ホールはニューヨーク・フィルの演奏中に生配信をやっていて、だれでも無料で聴くことが出来るんですよ。そう、ホールのエントランスにある15mのスクリーンで。

https://nyphil.org/concerts-tickets/explore/lobby-livestream

コンサートホールのロビーでは演奏中の音楽が小さく流れていたりしますよね。あれだけ聴かせて欲しい、と言ってホールの前に来られる方、ごくごく稀におられたりするもんなんですよね。無料でいいのかな、とちらっと思います。エントランスから先には入らないでくださいね、とお願いするんですけれど、こうして堂々と無料でどうぞ、とやるのは面白いなと思いますね。

突然思い出したから書きますけど、変わった例では、チケットを持っていないけどCDを買いたい、なのでCDの即売のところまで行かせてくださいっていう方もおられました。普通にCDを買って帰って行かれたのは不思議な心持ちになったものだよ(詠嘆)。

デイヴィッド・ゲフィン・ホールのロビー生配信がどれぐらいの音量や音質なのかはわかりませんけれど、ホール内で聴くものとは全く別もの、ていうか様々な角度の映像があるから中で聴くよりも視覚の情報量は多いわけですが、無料で流しても問題ない、と判断されているのがとても面白いなと思ったんですよね。しかもちゃんとカウチやテーブルも用意されていて、すぐそばにある?バーカウンターでドリンクを買って飲みながら愉しむのもオーケーだし、本を読みながらでもいいし、なんな仕事をしながら聴いてもオーケー、いつでもおいで、と堂々と書いてある。

これ、やろっか、っていう提案があったとき、お金を払って入っている人に対して説明がつきにくい、といった声も懸念として出てきたのではないかと思うんですけれども、結果的にやっている。なぜか。想像ですが、タダでまずは聴いもらって、その体験が「チケットを買いたい」と思うモチベーションを生み出す、そんなチャンスを期待する、っていうのがあるのかなって思いました。

いろいろやってみるっていうのは大切。

コメント

コメントする