ウィーン・フィルが静かにインスタとフェイスブックで昨日発表しましたが、ウィーン・フィルに新しいコンサートマスターを含む、6名の正式メンバーがメリメリと音を立てて誕生しました!!(静かなんかうるさんかどっちや)。タレコミ情報によると9月22日であるとのことです。
念のため書いておくと、Hannah Cho (violin), Alex Ladstätter (clarinet), Paul Blüml (solo oboe), Lucas Stratmann (principal second violin), Yamen Saadi (concertmaster), Christoph Hammer (viola)。この6名です。
このたび正式にコンサートマスターに就任したヤメン・サーディは、不肖弊社(オフィス山根っていいます。覚えて帰ってね)が日本でのマネジメントを担当させて頂いておりまして(不肖弊社っていう表現があるんか)、いまかいまかと待っていた正式就任に胸を躍らせている、そういう状況です。こちらシャルル・ド・ゴール空港、こちらシャルル・ド・ゴール空港、弊社、ただいまラ・バンバを踊っております!!!!!人の視線が痛く突き刺ささっていますうううぅぅぅっっっ!!!!!
ウィーン・フィルはいわゆる試用期間が非常に長く、最短でも3年かかるんですね。最短で3年というのはどの時点から3年かというと、「ウィーン国立歌劇場管弦楽団に入ってから3年」。これが最短なんですね。ヤメン・サーディがウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団したのは2022年の秋のことでしたが、いったいどの段階で3年が経過するのか、正式就任が決まるのか、ということがよくわかっておらず、あんな人やこんな方にも聞いて、どうやら歌劇場に入ってから3年らしいぞということがわかったのがつい最近のことでしたが、とてもめでたいことです。
なんとなれば、日本でもおなじみすぎるあの、そう、あのお方、ライナー・キュッヒルが退団した、その後任となるわけなのです。長い空位を経て、ついにキュッヒル先輩、いえ、新愛の意味を込めてパイセンとお呼びしようではないか。キュッヒルパイセンの後を継ぐ者が、現れたのである!!いや、すでにヤメンは現れてはいたが、その立場を確固なものとしたのである!バーン!!キュッヒルパイセンっていうのは、新しい焼き菓子の名前かはたまた新種のヌードルのことか。
ヤメン・サーディはパレスチナ人であり、21世紀のウィーン・フィルをまさに象徴するかのような存在ですね。ますますグローバルに輝いて行くウィーン・フィル。
その意味で、今回、初めて韓国出身のウィーン・フィルメンバーの着任が発表されたのもめでたいことだと思います。しかも女性。ウィーン・フィルは1842年に設立されたとてもコンサバなオーケストラでありまして、パレスチナ人コンサートマスター、そして韓国人のヴァイオリン奏者という2名がここに爆誕しまして、実にめでてえ。183年の歴史においての大快挙ということになります。つまりこういうことだ。行け!ウィーン・フィルよ、黄金の翼に乗って。
ウィーン・フィルの新たな時代の幕開けに期待したい。日本は韓国に先を越されてしまった!ケンチャナヨ!!!
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