9月に告発を受けた、フォル・ジュルネの創設者ルネ・マルタン。
このたび1ヶ月にわたる調査の結果、ナント市は10月24日金曜にプレスリリースを発表、ルネ・マルタンとのあらゆる協力関係を絶つことを決定したようです。外部の調査団体?による監査の結果は「ルネ・マルタンは去らなければならない」というものだった。詳細はフィガロ紙やラジオ・フランスなどをご覧下さい。
気になるのは来年以降の音楽祭ですが、ナント市としては継続を、少なくとも来年の開催を望んでいるようです。そのためにも、ルネ・マルタンは退任しなければならない、というのが正式な結論のようです。
ラ・フォル・ジュルネというとルネ・マルタン、ルネ・マルタンといえばラ・フォル・ジュルネというぐらいで、いわゆる切っても切れぬ、というもののようにも思いますけれど、とはいえ現実には切るという選択肢が採られそうであるからには、誰かが後を継がなければならぬ、ということになるでしょうか。
あるいは、少なくとも来年については特定の誰かを立てることなく実行されるかもしれず、今後も音楽祭実行委員会、といった形をとるのかもしれません。あるいは誰かがやってくるのかもしれません。いずれにせよルネ・マルタンももう75歳(!)ということなので、そう考えると、いずれにせよどこかのタイミングで交代ということは起こったはずなので、それが想定外の形で、いま起ころらんとしている、ということですね。
なお、ご本人は疑惑をすべて否定されていて、訴えることも含んだ反論を発表したようです。真実は藪の中ですが、音楽祭にかかわる人たち全てにとって(出演者や毎年の音楽祭を楽しみにしている聴衆の皆様含む)後味の悪いことにならぬよう、よりよい結果となることを願っています。フォル・ジュルネって、もう30年もやってるんですもんね。


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