アルゲリッチ、ジーンズで弾く

Photo: Slippedisc

イスラエル・フィルのコンサートでアルゲリッチがジーンズで演奏したとレブレヒトのブログに書いてあって、なるほどロストバゲージか、飛行機に乗って降りたらスーツケースが出てこなかったやつね(時々あります)、と早合点してしまったんですが、そうではなかった。上の写真見てください、指揮者のラハフ・シャニ(イスラエル・フィル音楽監督)も、オーケストラも皆ジーンズ。

なんとイスラエル・フィルのコンサートには「ジーンズ・シリーズ」っていうのがあるんですか。知りませんでした。ええやん。少なくとも2018年からあるみたいで、演奏する人は色は何であれともかくジーンズを着て出る、のが条件なのかな?イスラエル・フィルの公式サイトに詳しく書かれたページを見つけられなかったんですけど、ともかくそういうシリーズのようです。ジーンズを穿いているとはいえ、黒シャツを全員着ているっぽいので、あまりにもバラバラという感じではなく、一応統一感のようなものはありますかね。

2018年のパブロ・エラス=カサドのジーンズコンサートはこういう感じ。

なるほど。

特に若者たちに向けてアピールしたいというコンサートシリーズとあって、そのためか演奏スタートもめちゃくちゃ遅い。いや、イスラエル・フィルのコンサートは開演時間がいろいろあるんですけど、少なくともおとといのジーンズコンサートは22時開演とありまして、おそろしく遅い。アルゲリッチの登場は23時頃だったようでますます遅い。

若者向けだからっていうことなのかもしれませんが、日本のコンサートホールの場合22時っていうとすでに「退館」のお時間ですわこれ。22時からコンサートとかありえねえって思いますよね。私は22時なんて大抵寝てる時間です。ちなみにもっととち狂ってる国がありまして、それはスペインです。20時開演のコンサートが終わったら23時開演のコンサートとかあるらしいんで。全く別の団体の、全く別のお客様を入れてのっていう。まじか。まじです。先日もその話でイギリスのエージェントの人とスペインはやばいっていう話で盛り上がりました。

なおイスラエル・フィルのジーンズコンサートシリーズではロビーで無料でビールが振る舞われ、ジャズが演奏されるんだそうです。

いや、ここまでさばけるのは抵抗あるかもしれませんけれど、日本の女子の皆様方におかれましても、ぜひカラードレス一辺倒から脱却をお願いしたいと強く思います。そう、アルゲリッチならジーンズでも弾くんだぜ?

コメント

コメントする