さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけって!!ねえ!!
あら、寅ちゃんじゃないの。
いえ、アントニオです。
アントニオ・ストラディヴァリの作った楽器がストラディヴァリウスで、アントニオの名字がストラディヴァリです。なので今日のタイトルは、アントニオが生まれた家ではなく、アントニオが製作した楽器ストラディヴァリウスが続々と生まれた家、ということなのでお間違えのなきよう。日本語って難しいね。
アントニオ・ストラディヴァリはクレモナのガリバルディ通り57番に、1667年の7月4日に住みはじめた。そう、フランチェスカ・フェラボスキと結婚したその日から住んだとかそういうことのようなので、新婚さんの新居だったわけです。いよっ!!!熱いねえ、燃えるねえ!!
Former home of Antonio Stradivari reopens to the public – The Strad
https://www.thestrad.com/news/former-home-of-antonio-stradivari-reopens-to-the-public/16710.article
その日からちょうど356年後の7月4日に、その家はなんと18ヶ月の改修の後、芸術の拠点として人々の目に触れられるようになったのだ!!ああなんてこった。7月4日は一般的に言って世界史的にバチくそ重要な日だが、もう一つこんな重要な出来事があっただなんて!むしろアメリカの独立記念日よりも、ストラディヴァリ結婚記念日の方が重要じゃないかい?
ゴーゴー!クレモナ!
いま日本はインバウンド一辺倒で行っているんで、お金を落として貰う分にはいいんですけど、こちらから海外に落としに行くのはかなりきついことですね。円安が立ちはだかる。でも、ぜひ一度は足を運びたいものだ。クレモナ市の支援も得て修復されたこの建物には展示スペース、図書館、音楽室、会議室などがある。また若いヴァイオリン製作者の拠点としても構想されていて、弦楽器製作の18ヶ月間のコースが提供されるのだそうです。
ガリバルディ通り57、クレモナ:
この建物の屋上で、クレモナの夕日、そして風によって乾燥させられたというニス、それこそがストラディヴァリの音色の秘密の一つだといいます。ここに立ってインスピレーションを受けるというのは、弦楽器製作者にとって絶対的に正しい、絶対的に素晴らしい体験でありますし、絶対的にビビビっと来ると思うよね。我々音楽ファンも、生涯に一度は行くべきクラシック音楽の聖地の一つです。
皆さん、さあご一緒に。7月4日は、何の日?ストラディヴァリの結婚記念日!(何の役に立つのか全く判らん情報であるところがまたいいじゃないか)
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