音楽の殿堂、クラシック音楽のすべての人が目指したい究極の目的地の一つ、それが!!
ウィーン楽友協会です。音楽の友たちのつどい。もともと1812年に創設された愛好家団体なんすよ。いまでは愛好家団体というよりもホールの名前としてのほうが通りがいいですね。ウィーンにある例の「金ぴかホール」が建てられたのは1870年のことなんですよ。つまり今年は団体創設から数えて211年目、ホールの完成から153年目。
こう見るとなかなか強烈な数字ですかね。団体が出来た頃っていうのちょうどハイドンが亡くなって3年(1809年没)、ベートーヴェンはまだまだ現役で(1827年没)、シューベルトはというとティーンエイジャーでありました(1797年生)。ホールが出来た頃はちょうどブラームスやブルックナーが活躍してたんですよ。
そんなものすごいホールで仕事がしたい?そんなあなたへ朗報だ。いま、公式サイトで募集がかかっている。
Werden Sie Teil der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien – Musikverein
https://www.musikverein.at/stellenangebote/
いろいろ要件が書いてありますけれど、読めますか。私は読めません。楽友協会のウェブサイトが新しくなってドイツ語だけになったということもあり(確か英語ページがあったと思うんですよでも最近なくなったっぽいんですよ。これは機械翻訳が発達してきて自分で訳せるやろという状態に突入してきたからではないかと勝手に想像してます)、若干間違っている部分もあるとは思いますが、日本語にDeepLちゃんに訳してもらってそれをさらに簡潔に述べるとこういう感じ:
ディレクターのアシスタント職募集(正社員、フルタイム、週40時間勤務)
・ドイツ語と英語でのコミュニケーション、メールやりとり
・アポ取り、旅行の管理
・社内外のイベントの企画、調整、監督
・一般的な秘書業務
まあこういうようなことをするお仕事だそうで、条件は
・学業をきちんと終えているか職業訓練を受けて修了していること。
・マネジメント分野において数年以上のアシスタント経験を持つこと。
・文化における専門的経験、クラシック音楽コンサートビジネスや楽友協会のコンサートなどに強い関心を持っていること(必須ではない)。
・ドイツ語と英語のコミュニケーションがとれること。上手に文書がかけること。
・マルチタスクで仕事をこなせること。全体を把握し優先順位を決められること。
・人とうまくやっていくコミュニケーション能力、みだしなみ。
・マイクロソフトオフィスを操れること。
そして仕事を通じ提供されるものは
・世界有数のホールの中心での責任ある役割。
・意欲的な少数精鋭チーム、フレンドリーな雰囲気のうちに仕事が出来る。
・200年以上の歴史を持ち、ウィーン中心部の交通の便がいい場所での、正社員職。
・ホールで開催されるコンサートを聴くことが出来るかも。
応募は電子メールのみ、上記ウェブページからメールを送る。
そして最後に気になるのはお値段ですね。さておいくら万ドルいただけると思いますか。まあクラシック音楽業界はともかく給与が安いことで有名なわけですが、ウィーン楽友協会はどうなのか。
正解は月額2,800ユーロ(額面)から。ボーナスを含めると年間14ヶ月分=39,200ユーロです。現在の日本円にすると年俸550万円ぐらいになります。おお!たかい!!と思ったあなたは音楽業界に染まりすぎている、かもしれない。
しかし今はユーロのレートが高いから550万円になりますが、あちらに実際に住んだ感覚としてはどうなんでしょう。たぶん392万円とかそれぐらいの感覚ではないかと思いますよ。
まあいわゆるアシスタント職だからやや低めの設定なのかな?それとも同僚達はもっともらっているかな?
ドイツ語と英語が自在に操れるあなた、お申し込みは5月26日まで!急げ!
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