クリーヴランド管弦楽団と言いますとやはりジョージ・セルということになりますでしょうかそれともウェルザー=メストでございましょうか。いまをときめく大スター指揮者!!ウェルザー=メスト!!
クリーヴランド管弦楽団はますます躍進するウェルザー=メストが率いて今年で21年目。かなり長い。そして世間からのサポートも分厚く、げにうらやましいことであるよと思うのであります。そしてこのたびクリーヴランド管弦楽団に700万ドル(9.5億円ぐらい)という巨額の寄付話が来たということで、ますます素晴らしい。
この寄付はアメリカらしく政府とかではなく、いわゆるリッチな人、ミリオネアからのギフトです。単にオーケストラを支援するのではなくて、コミュニティベースでガツンと支援しようぜというプログラムなのが素晴らしいですね。オーケストラのプレスリリースは以下↓
https://www.clevelandorchestra.com/press-resources/press-releases/2023-releases/
どういうことかっていうと、この700万ドルは、子供たちのために使ってほしいということでなされるものなんですよ。オーケストラの若者向けのコンサートのチケット代全額に充てられる。のみならずバス代など交通費までカバーするということで、すでにこの世の中にはそういうプログラムがあるのかも知れませんけれど、私が目にしたのは初めてかも。
交通費ってばかにならないっていうか、かなりかかるんですよね。私の最寄り駅からたとえば赤坂のホールSに行こうと思うと片道950円とかかかりますもんね。それだけでも尻込みしちゃいますよね。お子様なら半額だとしても、それでも往復1000円とかかかると、いったいこれでうまい棒がどれだけ食べられるのか、と思うもの。交通費までカバーしてくれるって嬉しすぎて泣いちゃいますよ私。うわーん、うまい棒(泣いた)。
とはいえ、どこまでの交通費なのかという点に関してはしっかり線引きがなされているはずで、例えば同じアメリカとはいえハワイの小学生なんかの無料参加はさすがに難しいであろう。憧れのハワイ航路は憧れのままなのである。それがいい。
家庭の経済的環境にかかわらずお子様なら誰でも参加が出来るということで、これまで交通費もきついねん、って言って見送っていたような方も参加が可能である。実に素晴らしい。
この寄付を行ったのはジェーン・ノードさんという実業家の妻という方で、きっかけは自分が子供の頃クリーヴランド管弦楽団に出会い、ピアノが好きになった、生涯にわたって音楽を愛するようになった、そこに由来すると。これまでにも何度もオーケストラに寄付をしてきたようですが、最大の寄付であると。
この700万ドルを用いて、永続的な支援が実現とあります。毎年のべ数千人規模で恩恵を受けるこどもがいるということでさすがに文字通りの永遠のサービスとはなり得ないでしょうけれども、それでも相当程度長期にわたって実現出来るのでしょう。もう一度申しますが、素晴らすい。
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