若者はよりオーケストラ音楽を欲するようになっているのか

そもそもクラシック音楽というのは客層の平均年齢がディズニーランドやなんかに比べてかなり高いわけなんですけれど、若い聴衆が増えること、これはとても喜ばしいことであって、どんどん増えてほしいし増やそうという努力を続けないといけないと思うんですよね。

そのためには何が出来るのだろうか、ということを常々私たちは考え続けなければいけない。クラシック音楽に興味をより持って頂くにはどうすればよいのだろうか?昨夜テリー・ライリーのライブを神奈川県立音楽堂で聴きながら、明らかにいわゆるクラシック音楽のコアなお客様には属さないのだろうなと思われる風貌の方々の多さに感銘を受けると同時に、新しい顧客の開拓を常に続けなければいけないという考えを新たにしました。

87歳でなお若者たちを引きつけるテリー爺さんすげえわ。

さて、ロイヤル・フィルというオーケストラがロンドンにありまして、定期的にここは調査活動をやっているんですよね。今週発表された調査レポート「オーケストラ音楽との人々の関わりの傾向」によりますと、人々はパンデミック前よりもオーケストラ音楽を聴くようになっているそうです。その傾向は若者でより顕著で、全体では55%から59%に上昇したというのです。おお!微増とは言え、増えていることは確かである。

https://www.rpo.co.uk/news-and-press/95-press/664-new-rpo-report-uncovers-annual-trends-in-public-engagement-with-orchestral-music

若者についていえば、例えば宿題をしながらオーケストラを聴く人が増えたし、夜寝るときにオーケストラを聴く人は6%→14%に増加したということで、一気に倍増以上だ!すごい!ではどういうシーンでオーケストラを聴くのかというと、映画を通じてが最も多く27%、その次がYouTubeで25%、学校、テレビ、大人と一緒の時間が23%と続く。なるほど。

SNSでもっとオーケストラを聴きたいと思っている若者は20%に達している、と。なかなかコンサートホールに足を運んでもらうのは簡単ではないっていうことかな?

とはいえ、今後一年の間にコンサートに行くことを検討すると回答した人の数は76%に上昇し(これは若者に限らず、全体の数字)、これまたパンデミック前の79%に近づいているということなので、回復傾向にあることは間違いがない。

このまま数値が上昇していき、数年後に「100%を突破!いよいよ107%へ!!」とかいうニュースを目にすることを心待ちにしています(ないわ)。

今日も花粉症の薬を飲んで、いざ出発!(いずこへ?)

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