イングリッシュ・コンサートのヘンデル全曲プロジェクト始動

さて問題、イングリッシュ・コンサートといえば?はい!トレヴァー・ピノック!!ブブー。

はい!!アンドルー・マンゼ!!ブブー。はい!!ハリー・ビケット!!

正解は、ハリー・ビケット。

ちなみに上の全員正解なんですが、ハリー・ビケットが2007年から率いる英国のアンサンブル、イングリッシュ・コンサートは、このたび、ヘンデルの作品を可能な限りたくさん録音し、オンライン上でしかも無料で!公開するという試みをなのだという。

https://englishconcert.co.uk/handel-for-all/

なるほどこれは有益だ!ヘンデルの新たなる持続可能性だ!(よく判っていないがとりあえず流行りの言葉を使えばいいと思っているやつ)

なおヘンデルはドイツ人じゃなくてイギリス人なのでそこのところよろしくお願いしたい。ドイツ生まれドイツ育ちのイギリス人ですので。もう一度言いますがそこのところよろしく。だからイギリスのアンサンブルがやることに重大な意味があるわけ。

ヘンデルの残した作品は600を数える。ヘンデルの作品番号はHWVで整理されており、Wikipediaによれば612まで、さらに補遺の番号も15まであるのと、番号のあとにaとかbとかついていることもあるので(305aとか305bとかね)さらにその数は増える。とはいえ、当時の作曲家としてはまあ多作、ぐらいな感覚でしょうか?

しかし600曲も準備をして、録音をして、録画をして、という行為をするのには膨大な時間がかかるんとちゃうか。いったい何年かけてやるつもりか。それとも、録音ありきで、スケジュールをバンバン切って、ある程度の完成度は犠牲にして、80%、70%でもいいじゃない?ぐらいな感じでやるのか。後者の方が現実的ですね。それでも何年もかかるよね、10年とかでも出来ないのでは?傑作も、准傑作も、未傑作も(そんな言葉あるのか)あるしね。断片もあるのかな?ありますよねきっと。そういうのもやるんでしょうか。せっかくやるなら、テッテテキにやってほしい。

ヘンデル・フォー・オール、と題されたこのプロジェクトは来週のバービカンで始動する。70のオペラとオラトリオ(これだけで200時間とかかかりますよねきっと、気が遠くなるな)、150の声楽作品などをどんどんやっていくのだ。

つつがなく全ての作品の録音が終わり、公開されることを願います。

というか、その資金はどこから出ているのだろうか?彼らのお金が不安になったあなた、そこのあなた!あなたもこのプロジェクトに主体的に参加が可能だ、そう、寄付をすることでね。いますぐ出来る寄付は10ポンドから500ポンドまで。3年以上継続的に支援してくれたら、特別なサークルに入れてもらえて、他人に先駆けて新録音を聴けたり、限定コンテンツにアクセスが出来たりなどあるという。

もっと支援したい人は最高50000ポンド(808万円ぐらい)までの支援が出来るようです。とはいえ5万ポンドぽっきりでは600曲のカバーはできないので、出来るというかたは50万ポンド(8080万円)ぐらい出したって、あるいは500万ポンド(8億800万円ぐらい)でもバチはあたらないと思いますよ。ええ。

コメント

コメントする