イザイのヴァイオリン協奏曲が世界初演(NY初演だったというオチつき)

イザイといえば、ヴァイオリニスト。ベルギーの。大ヴァイオリニストで、作曲家でもあって、イザイの一番有名な作品はと言うと、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ6曲。

親交のあった同時代の大ヴァイオリニストのために1曲ずつ書いたというやつで、全部まとめて聞くと楽しいよ。一曲ずつでも楽しいよ。

しかしイザイがヴァイオリン協奏曲を書いていたなんて知らなかったなあ。まあそういう世に出なかった作品っていうのはいっぱいあると思うんだよね、と思ってimslp見たらヴァイオリン協奏曲で3曲も登録されているやんけ!!書いてはやめ、書いてはやめ、していたのかな。

最近までジュリアード音楽院の図書館に眠っていたというこの作品、ベルギー人イザイの楽譜がなぜ流れに流れ、大西洋を越えてニューヨークにたどり着いたのかはよくわからないのですが、とりあえずこのニ短調の協奏曲、それがですね、ニューヨークのカーネギーホールでもうすぐ初演されると。2024年5月8日。公演の詳細はここにあると。

imslpにあるニ短調の協奏曲がもしそれだとすると、第1楽章が(多分)完全な形で書かれていて、2、3楽章はない。イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタが1楽章で出来ているものものあるから、ヴァイオリン協奏曲だって、なんとなれば単一楽章でもおかしくはないよね。226MBあるスコアをDLして見てみると最後のページには第1部の終わり、と書かれているみたいなんで、もしかしたらこの続きを書く意志はもともとあったのかもしれない。

パート譜が作られたこともなかったようだということなので、イザイがどうやって作曲していたかは判りませんが、オーケストラのスコアができたものの、演奏される機会が見つけられなかったのでパート譜は作らんかった、引き出しへどうぞ(シューベルト的な)、ということになったのかもしれませんね。

創造力が膨らむわけだが、果たしていい曲ですかどうですか!!って思って最後にYouTube検索してみたらベルギーですでに演奏されていた音源があがっているじゃないか。ちぇっ、損した気分。ヴァイオリンチャンネルに走らされちまったよ!・・・・・・まあそう言わず気を取り直して聴いてみてつかあさい。燃えるダブルストップ!!炸裂するイザイ節!!おお!!!

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