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【訃報】元ウィーン・フィルのコンサートマスター、ウェルナー・ヒンクが死去

Photo: Jun Keller / Vienna Philharmonic Facebook

ウェルナー・ヒンクがなくなった、という速報が名古屋に届いたのは昨夜遅く。私たちは打合せと称し、なぜか名古屋でもんじゃ焼きをいただいていた、へらと格闘し、白玉だんごと奮闘していたときでした。その場にいた5名、それぞれの頭にそれぞれの思いが去来したと思います。

享年81。ガンだったそうです。すでに国内のニュースで報道されているので間違いではないと思いますが、ヨーロッパではその訃報が恐らくまだ報道されておらず、ウィーン・フィルの公式サイトやSNSにも出ていません。日本で先に報道されるというのはどういうことか。これまでの日本との深い繋がりがあってのこと、と捉えることができるだろうと思っています(最近Googleの検索のみならず、ツイッターやfacebookの検索もあまり本当にほしいリアルタイムな検索が出来ないような気がしているので、もしかすると報道されているのかもしれません)。

ウィキペディアによるとウェルナー・ヒンクは1964年にウィーン国立歌劇場管弦楽団メンバーになり、同じ年にウィーン・フィルの第1ヴァイオリン奏者、1968年に首席奏者となり、1974年から2008年までウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたとあります。

ウィーン弦楽四重奏団、新ウィーン八重奏団など、ウィーン・フィルのメンバーを集めてのアンサンブル活動でも知られましたね。ウィーン弦楽四重奏団の演奏は武蔵野市民文化会館でも2回ぐらいだったか聴かせて頂きました。

ウィーン・フィルには地元オーストリア出身のコンサートマスターはいまライナー・ホーネック(ネンツイング出身)のみ。あとの3名はそれぞれライプツィヒ(シュトイデ)、ブルガリアのソフィア(ダナイロヴァ)、そしてイスラエルのナザレ(サーディ)出身。最年長のホーネックも間もなく定年退職を迎えます。たぶん再来年ですかね。そうなるとまた新しいコンサートマスターを探す必要性が出てきますね。また時代が一つ変わっていくのでしょうか。

ウィーン・フィルは変わってほしくない!そういう思いも往年のファンにはあるでしょう。しかし時代の流れというものも確実にあります。ヒンクやバリリ、ボスコフスキー、シュナイダーハンといった地元出身の人たちがコンサートマスターをつとめていた古き良き時代を懐かしみつつ、しかし組織として21世紀を進んで行く。ノーノの作品タイトル風に言うと、それでも、進まねばならぬ!のです。

ご冥福をお祈りします。

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