号外号外、ゴーガイ!!
ロシアの戦争にともなってゲルギエフはミュンヘン・フィルの首席指揮者の職を追われることとなり、ミュンヘンのポストは誰が継ぐのか?ということが密やかな、あるいはおおっぴらな話題になっていました。
ゲルギエフの退任劇があまりにも急だったので、まあ別に慌てて誰かを選ぶこともないだろう、じっくり選ぶのかなと思っていたのですが、けっこう早く決まりました。しかも超若手と言って良いでしょう、1989年1月生まれ、34歳のイスラエル人ラハフ・シャニ。これは驚きであると同時に、納得の人選でもあると言える。
先週はドイツのバイエルン放送にインタビュー記事が出ていて、わりかししつこく「どうなのどうなの」と聞かれて「現時点では何も言うことはありません。何かあればもちろん喜んで」とかわしていたのが、わりとあっちゅうまに決まったということやね。良きかな。
とはいえ就任は2026年9月から。27年からコンセルトヘボウの指揮者になるクラウス・マケラ(5年前に発表)ほどには離れていないにせよ、まだあと3年半以上先であります。
日本ではシャニの名前はまだまだ無名かも知れませんけれど、すでにイスラエル・フィルとロッテルダム・フィルの音楽監督を務めている。いろいろな人から、シャニはいいぞ、と聞いていましたし、イスラエル・フィルの監督に超若くして就任した時も、オーケストラが彼を育てようとしているんだよ、家族のようなものだ、という言葉も聞こえてきて、なるほど、素晴らしいことだなと痛く感動したのでした。
ミュンヘン・フィルの首席指揮者になったら3つのオーケストラだな!と思ったあなたへ:ロッテルダムは退任するそうです。まあ3つかけもちはさすがに無理すよね。イスラエル・フィルは退任することはない、と語っているようで、テルアビブに生まれ育ったシャニは祖国、そして祖国のオーケストラへの忠誠を表明している。素晴らしい。
ところでそのラハフ・シャニですが、今年はイスラエルとロッテルダム、両方のオーケストラと共に来日する、というなかなかなイベントがございます。すごいことです。これで日本でもシャニの名前が一気に高まることを期待しましょう。26年よりあと、ミュンヘン・フィルとともに来日する機会もきっとあるでしょう。期待したいところであります。
コメント