英国ロイヤルオペラの音楽監督は再来年からヤクブ・フルシャが就任するわけです。日本にもゆかりの深い指揮者なので、とても楽しみですね。遠からずフルシャとともに引っ越し公演を、という話が出ているのではないかと思います。
そしてこのたび、スペランツァ・スカップッチがフルシャと同じ時につまり2025年9月に首席客演指揮者というポジションにつくという発表があり、これまた喜ばしいことであります。うん、ちょっと先だけどね。スカップッチは去年の7月に一度ヴェルディの《アッティラ》で共演しただけでのこの就任発表なので、お互いにとてもいい思い出だったんだと思いますね。
関係者もわくわくしてんじゃね感じが伝わってくる。
‘We can’t just be in our ivory tower’: the Italian conductor aiming to open up the Royal Opera House to everyone – The Guardian
https://www.theguardian.com/music/2023/jun/03/we-cant-just-be-in-our-ivory-tower-the-italian-conductor-aiming-to-open-up-the-royal-opera-house-to-everyone
日本でも昨年来日して新国立劇場に登場していますが、メトロポリタン歌劇場、ベルリン国立歌劇場、パリ・オペラ座でも指揮しており、存在感は高まっている。ミラノ・スカラ座においては「指揮台に立った初の女性イタリア人指揮者」にもなりました。
今後いろいろな女性イタリア人指揮者がスカラ座に立つことになると思いますが、初めての記録は打ち破られることがありません。とても素晴らしいことだ。ブレイクスルーだ。昨日うちの兄弟は生まれて初めて、電車で二人旅行に成功した。これも素晴らしいことだ・・・。初めてというのは特別で二度はないことなのだ。
おととし、息子2人を連れて小仏峠を初めて登って下りた、その記憶もまた一生忘れることがない素晴らしい記憶だ。スカップッチもロイヤルオペラでも活躍をされることでしょう。ビバ!!
ところでイタリアでスカップッチはテレビの全国放送に出演していて、ピアノを演奏しながら交響曲やオペラの解説をして、そのあとオーケストラを指揮する、という試みをしているそうです。日本のテレビでもこういう企画が通って、オーケストラやオペラに子供たちが親しんでくれるようになるといいなと思いますね。
ベートーヴェンはやばいやつやぞ、っていうのが全国民に伝われ!
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