みなさま昨日は横浜の桜木町へ集結していただきましてありがとうございました。満員御礼。立ち見席も満員御礼。
ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI横浜公演は、オフィス山根が昨年8月1日にオープンして以来初の海外招聘アーティスト案件にして設立以来最大の案件でございました。1000人を超す会場での主催公演はもちろん初めてであり、ものすごい不安とともに動き始めたプロジェクトでした。
皆様もご存じの通りコンサートは水物でして、チケットが売れるか売れないかによって収入は大きく上下。このコンサートについても、とある業界の先輩から「150枚売れたらいい方ちゃうか」と言われたこともあり、ひたすら売れて売れて売れて売れて売れて売れて売れて売れて、と願っておりました。その一方で「サヴァールは完売以外あり得ない」という方もおられまして、蓋を開けてみなければわからない感じでした。
下世話ですいません。でも売れないと仕事って続けられないんですよ。家人に「この横浜公演がぜんぜん売れなかったらどれぐらいの赤字が考えられるであろう」と問われ「400-500万円を覚悟。弊社は破産します」と言ったら泡を吹いて卒倒されました(比喩的表現です)。
それぐらい背水の陣だったわけなのですが、このようなことになり、ただただ安堵と感謝であります。昨今の劇的な円安、ホテル代や航空券の高止まりそのほか大人の事情あり、なお赤字かほぼイーブン。でもどうやらこのツアーが劇的な赤字を生むことはなさそうで、オフィス山根の持続可能性ポイントは1ヶ上昇しました。ホイミの呪文も覚え、安堵のため息をついたのでありました。
今日の午後訪れる京都のバロックザール公演は発売開始わずか10分で完売、火曜日の三鷹公演も完売。皆様のサヴァールという巨匠への関心の高さをはっきりと知ることができ、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
演奏についてはもう、ネット上に並んでいるご来場頂いた皆様の“絶賛”のお言葉が全てでしょう。82歳とは思えないパワー、情熱、そして周りを固めるオサーンども(サヴァール含めみなさん超絶「いいかた」であることをここに強調しておきたい)のキレッキレの演奏。
あれで文句あるとかいう人がいたら、名乗りを上げよ!私は逃げるから(弱い)
昨夜、京都についたサヴァールの言葉。「日本の聴衆は本当に静かに、しかし高い集中力をもって音楽を聴いてくれる。それをさっきも舞台上から感じた。日本という国は私にとってともかく特別なのだよ」。
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