ユネスコと言えば世界遺産ですけれども、世界遺産以外にもいろいろあって、危機に瀕した古文書や書物などの歴史的記録物の保全、ならびに公開を目的とした「世界の記憶」っていうものもあるらしい。今日知りました。文科省のサイトにも説明がありました。
たしかにこういう試みは重要ですね。紙で出来たものは燃えるし破れる。デジタル化することで現物が仮にダメージを受けてしまっても、あるいは別人の手に渡ってしまったとしても引き続き記憶として残り続ける。そういう貴重な資料に世界中からのアクセスが可能になれば、誰もが自宅にいながらにして様々な記憶を手にすることが出来る!ババーン!!
というわけで1992年からはじまったこの「世界の記憶」っていうのに、ザルツブルク音楽祭のアーカイブ、すなわち音源や映像が登録されたんだそうです。素晴らしい。
いや、よく読むと正確にはまだ登録をされていないような気がする。オーストリアの「世界の記憶」に登録された、とあるので、これからユネスコに登録されるのかなと思われます。
ザルツブルク音楽祭は2020年に第1回開催から100年となりました。アーカイブは1930年代のものからあって、「カラヤン、小澤、ベーム、アバド、ムーティなどその時代を代表する指揮者のオリジナル音源」、リハーサルも含め1000以上の資料(音源、映像)があると。2020年からそれらの整理が行われていて、同時にデジタル化も進められている。
ザルツブルク音楽祭のアーカイブがドバッと世界に公開されることがあれば、かなり面白いし、有料であっても見に行きたいなと思うところではありますが、著作権とかそういうのでなかなかドバッと公開っていうのは難しいのかもしれません。出演者やその遺族など、権利を持つであろう人たちの数は膨大でその交渉は容易ではなさそうです。
ああ早く見たい!!(公開される前提で待っている人)
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