ザルツブルク音楽祭の慈善活動、10万ユーロを人道支援のために寄付

いや待て待て、音楽祭っていうんはどちらかというと寄付を募る方で、寄付をする側ではないんちゃうの?バットでガーンと頭を殴られたような気分なんです。はい。夜道を歩いていたらいきなり。後ろから衝撃を受けて。

その道危なすぎるやろ。

話がそれました。どうも話が違う方向に行きがちでいけません。それにしてもマジな話、音楽祭が寄付を「する」側に立つというのは、私の知識が単純に不足しているだけなのかもしれませんけれど、なかなかないような話ではないでしょうか。素晴らしい話だなと思いました。10万ユーロっていえば1,390万円ぐらいです。莫大なとまでは言えないかもしれないけれど、それでもものすごいことだ。公式のリリースは以下URL。

https://www.salzburgerfestspiele.at/cms/wp-content/uploads/2022/08/2022_08_26_pa-benefiz-gp-2022_de.pdf

このお金がどこから出てきたかというと、オペラ『魔笛』と演劇『イェーダーマン』のゲネプロのチケットを有料で販売したその売り上げからだそうです。リハーサルなのでということでギャラが支払われなかった。だから捻出が可能となったと。いやむしろチャリティありきの公開ゲネプロですね。「ゲネプロのチケットを販売したい。そしてそのチケット代は寄付に回したい」という事務局の申し出を出演者全員が了承したということでありましょう。

ゲネプロっていうのは総稽古とか通し稽古とか言うやつで、ははは。ドイツ語ですね。ゲネラルプローベの略です。日本人は4文字に省略するのが好きだね。英語ではドレスリハーサルと言いますけど、ようは本番と同じように衣装を着て音響照明も本番と同じようにやって、全編を通しで上演するものです。

いやー、素晴らしく気持ちが良い取り組みではないですか。「ヨーロッパ人は二枚舌や!裏があるに違いない!」とか言わず、いいものはいい、と、是々非々で行こうではないか。なあ!角栄くん!(誰やお前)

寄付金の行き先は4箇所で、①「国境なき医師団」へ3.5万ユーロ(485万円ぐらい)、②「ORF Nachbar in Not」というところ(食料や衛生用品を、基本的医療サービスを必要とする人たちに提供する)にも3.5万ユーロ(485万円ぐらい)、③「カリタス・ザルツブルク」(ザルツブルクの貧困層?を支援する団体)へ2万ユーロ(277万円ぐらい)。④「プロメンテ・ザルツブルク」(心理的、社会的リハビリが必要な人々を支援、とくに若者を支援する団体)が1万ユーロ(139万円ぐらい)を受け取るそうです。

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