あるオーケストラの破産と再出発

破産からのリボーン。帰ってきたサンアントニオ響。ヤッホー!・・・いや、アメリカだからヤフー!!

テキサスのオーケストラ、サンアントニオ交響楽団は1939年から存続してきた80年以上の歴史を持つオーケストラだったのですが、昨年1月からの労働交渉が難航、秋からストに突入。残念ながら歩み寄りにいたらず、今年6月に破産が宣告されあえなくオーケストラが消滅。

「負担できる額を何百万ドルも超える予算を」音楽家が要求し、組合が交渉のテーブルにつこうとしなかった、というのが理事会の発表した理由。

なかなか難しいところではあります。実際にどういう話し合いが行われたのかは想像するよりなんですが、「お金ないのよ」「お金ないのは君らの努力が足りないからや」とかそういう押し合いへし合いがあったのではないかと思われ、努力が足りなかったのか、それとも演奏家側が法外な要求を突きつけていたのかは、神のみぞ知る世界なのでありましょう。

しかし破産を宣告されてはしょうがない。演奏する場がなくなってはそもそも収入がゼロよん。というわけで、しょうがない、新しいオーケストラを作りましょう。・・・でけたっt!!

https://saphil.org/

https://sanantonioreport.org/san-antonio-philharmonic-2022-season/

Forward together=ともに前へ
Adelante Juntos=ともに前へ

うむ、こうして気持ちが新たになれば、結局同じような顔ぶれが演奏するのかもしれないけれど、いろいろと前向きにいくかもしれないし、いかないかもしれない。

どっちや。

いやだから、前向きにいくかもしれないし、いかないかもしれない。なんせやってみないことにはね、何も進みませんものね。給与も激安で再スタートをしているかもしれないけれど、結果うまくいけばそれでいい。結果オーライ。やってみなはれ。名前もサンアントニオ交響楽団からサンアントニオ・フィルに変更し(正式にはサンアントニオ・フィルハーモニック)、9月16日からコンサートをやるそうです。

新たなるシーズンの幕開けはケン=デイヴィッド・マズア。クルト・マズアのご子息であります。

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