ザルツブルク音楽祭が閉幕。入場率は98.5%という驚異的な記録

私もいたんやわ。今年の夏ザルツブルクに。私が行ったのはもう3週間も前のことでした。なんてこった。早すぎやしないか。もう3週間もたったなんて。

何をしにザルツブルクに行ったかって?そりゃあもちろんザルツブルク音楽祭に行くためさ!

・・・と言えるはずだったのですが、チケットが完売していてなにも行けなかったっつう話なんですよ。本当はオペラとかコンサートとか行ってやりましょうと思っていたのですが、結果としてウィーン・フィルのコンサートマスター、ヤメン・サーディに会って2時間話をした。ウィーナー・シュニッツェルを食べた。それが全てでした。

11月22日(水)ヤメン・サーディ ヴァイオリンリサイタル
浜離宮朝日ホール 19時開演
*11月23日(木)武蔵野公演は完売

いや、ここだけの話なんだが本当のことをこっそり言うと、たまたまザルツブルクに来ていた大学の先輩とめっさ久しぶりにお会いしてビールをがぶがぶ飲んだ、というレアなイベントもござったよ。

その日の晩はマルティヌーのオペラ《ギリシャの受難劇》。指揮はマキシム・パスカル。チケットは20ユーロから395ユーロ。たっかい!!!!しかもまさかこんなレアなオペラ、日本でやってもガラガラのガラで出演者が客席より多いみたいな、危険が危ない、危なすぎて上長が承諾しない、そんな演目だったのですが「完・売」。どないなっとんねん。

つまりザルツブルク音楽祭というのはもはやブランド中のブランドなわけです。そうなったら強いよね。その翌朝にはウィーン・フィルのムーティとのコンサートがあって、始まる1時間ぐらい前にホテルザッハーの前を通ったら高級車がずらずらずらりんこで、続々エリート&おリッチなレディースアンドジェントルメンいやドイツ語だからダーメンウントヘレンが現れお車で(歩いて行ける距離なんだが!)祝祭劇場の方角へと向かわれていたのは実に印象的なことでありました。ああグーテライゼ!!

今年は103回目の開催、43日間に15の会場で178公演が開催されて、入場率は98.5%。79ヶ国から24万1000人以上が鑑賞したということです。控えめに言ってとんでもないことだ。


Recap: Salzburg Festival 2023 Salzburger Festspiele
https://www.salzburgerfestspiele.at/en/blog/recap-salzburg-festival-2023

なおオペラは5+演奏会形式3の合計8演目を34回開催し、コンサートは84公演あったのだそうです。こんだけめちゃくちゃにやってお客さんがばちくそに入るっていうのは本当にすさまじい。しかも上にも書いたがチケット代もお高いんだぜ・・・。どれぐらい高いのか気になる人は公式に行って確認されたし。

またオペラと演劇のドレスリハーサル(最後のリハーサル)を1ヶずつ公開、2つの公演がチャリティで行われた結果、115,000ユーロ(1814万円ぐらい)の寄付金が集まった。出演者はノーギャラに合意しており、この寄付金は洪水や貧困層の支援に回されるということだそうです。

圧倒される。圧倒的な一位とはこういうことなんやで。圧倒的一位を私もめざしたい。

コメント

コメントする