ハーデリヒのインタビューがめちゃためになる件

アウグスティン・ハーデリヒというドイツ人ヴァイオリニストがいます。いまや世界を代表するヴァイオリニストの一人に成長しております。

この人のインタビュー、本来ならストラド誌のために行われたものが、大変興味深かったということで、長文でドッ!とエルボー・ミュージックというサイトにでております。インタビューをした人のサイトだね。エルボーだから弦楽器を暗喩しているのであるな?と理解した私に10点追加。ははは!

Interview with Augustin Hadelich Elbow Music

楽器について
「長い間あまり音が伸びない楽器を弾いてきた。それが自分の音を発展させるのに役立ったが、たいへんなチャレンジでもあった。ストラドやデル・ジェス、ガダニーニを演奏しなければならないというのは間違いで、そうでなくても良い音を出す人もいる。問題はずっともっとプレイヤーの方にある。」

「素晴らしい現代のヴァイオリンをたくさん見てきたが、一部の製作家はとても大きな音量がでるヴァイオリンを作ることに関心がある、とあるとき気がついた。購入者が試し弾きをしたときに、それに感銘を受けることがあるからだ。『おーすごい!このヴァイオリンは勝手に演奏してくれる』と感じるのだ。しかしそれは現代のヴァイオリンを選ぶ最良の基準ではない。・・・音量を基準にしてしまうと、しばらく弾きこんでいくうちに音に色彩や複雑さが欠けていることに気がつくかも知れない」

室内楽について
「強いアイデアやこう演奏したいという希望をもって始めるが、他のミュージシャンのアイデアや個性と衝突することがある。時には譲歩すること、また作品に関して全く違う考えを持つ人と妥協する方法を学ばないといけない。あとになって彼らの方が正しかったとわかることもあるし、たとえ彼らがやっぱり間違っていたとしてもそのアイデアは最大限に活用しなければならない。室内楽の経験が豊富であれば、指揮者やオーケストラとのコラボレーションがずっと簡単になる」

ソーシャルメディアについて
「他の演奏家たちが完璧な人生を送っているという印象をしじゅう抱くのはとても有害だ。私たちがSNSで見るものはいつも、すべての人にとっての理想の部分だけであることを憶えておく必要がある。他人に目を向けすぎず、自分に何が出来るか、どう成長できるかを考えるべきだ」

音楽だけでなく、どのような人生においても当てはまるような素晴らしい言葉の数々だと思いませんかい?ぜひ全文を、googleに翻訳して貰ってでもいいので、読んでみてください(今日も朝から子どもを強く叱ってしまって落ち込んでいる私)。

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