衝撃の驚才!9/11(水)中川優芽花 都心デビューリサイタル『子どもの情景』(浜離宮朝日ホール)絶賛発売中! チケットはこちらから

オーケストラがストライキをすることは正しいか?

ストライキは労働者に認められている権利です。日本でも昔はあったように記憶していますけれど、最近は滅多にありません。フランスで大規模なストが起こっていたニュースも目にしていますけれど、何かどこか別の世界の話のように感じているところもあるのではないでしょうか。

でも、オーケストラが、というかオーケストラ奏者「数名が」ストライキをしたらどうなるのか?

まずもってコンサート的には「代わりを出せばいいじゃん」というものではない。それぞれが専門職で、そのコンサートのために何日もかけて準備をしてきているので、そう簡単に、あっ、クラリネットいないの?じゃあすぐ代役呼ぶね!おーい!田中くーん!というわけにはいかない。これがヴァイオリニストとかだったら、うーん、一人欠けているのはちょっとしんどいが、しょうがないね、なんとかそれでやろうか、というような話にもなり得ますけれど、管楽器や打楽器奏者は簡単にいくものではない。

しかも今回パリのフランス放送フィルで起こったストライキ(4月7日)はなんとゲネプロ(公演直前の最後の通し稽古)のあと、開演の2時間前に決行されたということなので、ますますもって代役なんてみつかりっこない。あえなく公演は中止になっています

ストライキを起こした側は明らかに、その瞬間に実行すれば、コンサートが成立しないということを知っていて意図的にやったのでしょう。そしてそれはもくろみ通りになった。

レブレヒトが報じているところによると、

BARBARA HANNIGAN IS HIT BY MUSICIANS’ STRIKE – Slippedisc
https://slippedisc.com/2023/04/barbara-hannigan-is-hit-by-a-strike/

・この日のコンサートはオーケストラや合唱を含む150人を超す巨大な編成だった
・ゲネプロは普通に行われた
・イランの作曲家ゴルファム・カーヤムの作品が世界初演されることになっており、カーヤムもテヘランからやってきてリハーサルから立ち会っていた。なおカーヤムは生後3ヶ月の赤ちゃんを連れての遠征だった

いやー、ストライキをすることで雇用主を?困らせることは出来たのかもしれませんけれど、同時にこれは同僚たちも困っただろうし、同僚たちから強烈な反感を買うような行動で、まったく容認されないと思うのですが。まともに考えるとストライキをした人たちはこの後オーケストラに長くいられないのではないのとも思うのですが、そうでもないんでしょうかね。

ストライキっていうのは労働組合の総意に基づいて行われるべきものであり、きちんと「ストライキするぜ」という意思表明を前もってしていないといけないのではないですか。もし「前もって言ったら代役が来ちゃうじゃん!コンサートが行われちゃうじゃん」っていうことなんだとしたら実にみっともないんですがどうなんでしょう。

個人練習やリハーサルを含め、コンサートの準備のために行われた数々の関係者の仕事や時間を軽視するあまりに利己的な行動ですし、そもそも労働組合の総意を経ずに、あるいは予告なしでやったのだったら、あべこべに犯罪になったり解雇される理由になったりするんではないかと思うんですが、そこのあたりも含めてどうなんですかね。聞こえてきていないだけで本当はしっかりとした準備を経た上でのストだったのかもしれず、断定は出来ないわけですけれども。

それはそうとして「オーケストラがストライキをすることはありなのかどうか」。皆さんはどう思われます?

わたしはと言うとストはよほどのことじゃない限りやめといたほうがいいんじゃないのかなと思っている相当~かなりの鳩ぽっぽ派です。ポーポーッ・・・ポポー。ポーポーッ・・・ポポー。

コメント

コメントする