反戦活動家のロシア人ピアニスト、拘留中に死亡

モスクワ音楽院を卒業し、コンサートピアニストとして、そして反戦活動家としても活動していたパヴェル・クシュニールさん(39)が、ロシア東部、日本からもほど近いビロビジャンというユダヤ自治州(とはいえユダヤ人は1パーセントしかいないそうですが)の州都にある拘置所で7月27日に死亡したというニュース

タンボフというところで育ち、モスクワ音楽院を卒業したのちクルスク地方フィルで7年、その後クルガン地方フィルでソリストとして3年演奏し、去年からビロビジャン地方フィルでピアニストとして演奏していたそうです。

死因はハンガーストライキ。食べることも飲むこともやめ、そのまま亡くなるというのはとてつもなくきびしくつらい。友人のピアニストによれば、「15歳のとき、体制には決して屈しない、と言い、その言葉を守った。そして勝った」ということ。

2022年11月からウクライナ戦争を批判する4本の動画を自身のYouTubeチャンネルで投稿したため逮捕されていた。死亡をつたえるツイートと実際の本人の演奏動画:

日本でいま平和に暮らせることに感謝しつつ、このような悲しい出来事が起こらない世界が来ることを願いたい。平和はとてつもない努力の果てにやってくるかもしれないし、やってこないかもしれない。日本もいつ、紛争に巻き込まれるかわかりません。ご冥福をお祈りします。

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