創業267年、イギリス最古の楽器屋が来月閉店

おそらく、と但し書きはつくわけですけれども、英国で最も古いとされる楽器屋で楽譜やレコードなんかも扱ってきたお店、バンクス・ミュージックルームが3月17日をもって閉店するそうです。

https://www.bbc.com/news/articles/cx79el43lz8o

厳しいですね。売り上げの低迷、コストの上昇、そういった理由によるそうです。ただ、店舗は閉鎖するがオンラインでの販売は続ける、ということのようなので、完全に閉じたというわけでもない。しかしやっぱりリアルな店舗でぶらぶらと眺めながら買い物するのが楽しいんですけど、そうも言ってられないっていうことですね。

バンクス・ミュージックルームはどこにあるのか、という方はこちらをご覧下さい。

ヨークっていう街はだいぶ右上、リーズのそこそこ近くにあるんだなあ。人口はおよそ20万人ということで、日本で言うなら松江とか呉とかそのあたりと同じような人数です。大都会というわけではないけれど、ほら、アメリカにニュー・ヨークってあるやん。あれの原型というか、もとになったというか、厳密にはなんかもうちょっと複雑みたいですけど、そういうヨークなんですよ。ニューがつかないヨークなわけなんで、本家本元だね。本家っていいね。東京は東の京都だからね、分家なんだよハハハ。

本家とか分家とか言ってあぐらをかいてたらあかんねんけどね、一応ね。

さて、この店が出来たのはいつかというと、1756年ということだそうで、267年間も営業していたということになる。すごいことだ。なお1756年って、クラシック音楽のマニアどもが聞いたらすぐにビーン!!って反応する年です。そうです。世紀の大天才モーツァルトが生まれた年です。1月27日生まれだよ。今年の1月27日はみんな何していたかな?私は池袋でチャラい男と焼き肉食べてたかな。

そうか、モーツァルトと同い年か。そう思うと、なんだか郷愁の念にかられるというか、突如として具体性を帯びて見えてくるからふしぎだ。その当時からきっとダウランドとかヘンデルの楽譜、あるいは外国の有名人コレッリとかヴィヴァルディの楽譜、イタリアの楽器なんかも売っていたのでしょう。あるいはパーセルの写真集とかも売っていたんではないか(売ってるかっつの)。

長い歴史に終止符。お疲れ様でした。そういうわけで今日という一日は、モーツァルトの何かを聴いてスタートしよう。

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