チョン・ミョンフンがミラノ・スカラ座の音楽監督に。2027年から3年契約。

驚きの人選ですか?いいえ、驚きはなかった。スカラ座は今年テンポプリモの招聘で来日することになっていますけれど(オペラではなくオーケストラ)、音楽監督ではない指揮者で外国にツアーをするとか、それはもう関係が特別いい、ということを表しているのではないかと思うわけですが、その通りであった、ということですね。

じつに素晴らしい。リッカルド・シャイーの後任として、世界のオペラ界のトップのひとつに着任するわけであります。イタリアといえば歌の国、イタリアのプライド、次期音楽監督もイタリア人である可能性が取り沙汰されていましたけれど、アジアの雄、チョン・ミョンフン!!2027年から3年間。

今年のスカラ座のツアーも盛り上がることは間違いがない。

はて、スカラ座ではこれまでイタリア人以外が音楽監督になったことがあったのか、と思って調べてみたら、Wikipediaに並んでいるのはやはりイタリア人だらけ、だが、そうだアルゼンチン出身のバレンボイムがやっていた。2012-2017。しかしこれ以外のケースはない、バレンボイムだってラテン語圏の出身なわけだから、そういう意味では外様というわけではありませんね。もちろんヨーロッパ諸外国はなく、アジア人は初!おおっ!!

ちなみにスカラ座のサイトによれば初登場は1989年で、それ以来定期的に客演を続け、オペラは84回、コンサートは141回振っている、これは音楽監督以外では最も多い回数だそうです。ほらね。

なお茂木大輔さんの本を読めばいかにチョン・ミョンフンが素晴らしい指揮者であるかということが手に取るようにわかるようになっているのでお読みになることをおすすめ。

ちなみにさらに話はずれますが、木越洋さんの指揮者列伝?というか「ゴッシーが行く」もまた、超強烈に面白いので、もしネットのどこかでゴッシーが行くを見かけたら最初から最後までじっくりとお読みになることも強くおすすめする次第です。チョン・ミョンフンの回もあったと思うよ。

最後は話がずれて行っている!だがこれはいつものことだから気にしないでほしい。

チョン・ミョンフンのミラノでのさらなるご活躍を!!

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