ミラノ・スカラ座の次期総裁はイタリア人(20年ぶり)。音楽監督も交代へ。

世界のオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座。ここの総裁はいま、フランス人のドミニク・メイエがやっていることはご存じでスカイ?知らない?なるほど。

いろいろガタガタあったようですが、このたびドミニク・メイエは2025年8月1日付けで引退することとなり、次期総裁はフォルトゥナート・オルトンビーナがなると。オルトンビーナは2017年からフェニーチェ歌劇場の総裁をやっている人物。

この交代劇はイタリア政府として、イタリア人を要職につけたいという意向のあらわれなんだそうです。ミラノ・スカラ座の総裁はこれまで2005-2014年ステファン・リスナー(フランス人)、2014-2020年アレクサンダー・ペレイラ(オーストリア人)、2020-2025年ドミニク・メイエ(フランス人)と3人続けて外国人だったので20年ぶりにイタリア人が就任するということになるのだそうであります(その前は1990-2005年までカルロ・フォンタナ)。

ここにいたるまで様々な政治的闘争があったようで、ニューヨーク・タイムズを読みますと、政治や既得権益、人事を巡るパワーゲーム、などといった表現が使われております。なかなか。いやはや、簡単ではないですね。そこに芸術はあるのか!芸術が置き去りだ!なんつって。

イタリア政府は昨年の5月に、国営の歌劇場の総裁職は70歳を過ぎたら退任せないかん、という法律を通過させていて、メイエがそれに引っかかると。メイエ外しだ!!

かどうかは判りませんがいつの時代にも、どこの場所でも権力闘争と言うものはあるものですね。くわばらくわばら。

そして新しく総裁に就くオルトンビーナは、シャイーの後任としてダニエレ・ガッティを音楽監督に迎える意向であることを表明しているのだそうです。

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