先日、バーミンガム・シンフォニーホールが演奏中の撮影を推奨している件についてお伝えをしたわけです。
クラシック音楽のコンサート中に写真や動画を撮影をしてよいかどうか、この点に関しては否定的な意見が多いと思います。
私個人としても、撮影したいという気持ちも解るが、撮影すると上手く集中できない(幼稚園のお遊戯会や音楽会でもそう感じているので)という風にも考えていて、なかなか本末が転倒しているのではないか、という気持ちにならぬでもありません。
幼稚園のお遊戯会と違って、ギンギンに尖らせた神経で高度な集中力で時間と空間が進んで行くので、集中力を尖らせているところを邪魔する要素は出来るだけ排除されていたい、という気持ちは十分に理解できる。その通りだ!!
いや、お遊戯会の事をバカにしているわけではありません。我が娘のお遊戯会の勇姿を君らは見たのか!誰も見てないないだろう!!(当たり前)
なので、撮影に関しては、現状のスマホでは多分だめで、もっと他人を邪魔しない、例えばメガネ型のデバイスなんかでなければならないだろうと感じています。だれかメガネ型で、かつスマホと同じようなクオリティで撮影できるデバイスを出してくれよ。マックから出ている水中めがねみたいないかついやつじゃなくてさあ。
ところがスティーヴン・ハフは違った。今回の騒動を受けて、見事な対応をした。「私が本当に集中したいところ以外は動画撮影してもらってかまわない」というのです。以下、ハフのツイートをご覧下さい。
そして下のツリーでヤメテな小節を教えてくれている!
第一楽章: 91-118; 123-176; 185-199; 226-341; 352から最後の小節まで。
第二楽章: 14-19; 21-27; 29-30; 33-58; 71 から最後の小節まで。
第三楽章:1-36; 46-98; 122-167; 188-238; 275-333; 337-368; 376-410; 418-426; 434-442; 448 から最後の小節まで。
わかったね?ここ以外は撮影オッケーだから!!ドッカーン!!大爆笑!!
・・・・・・これをイギリス的なシニカルな冗談というのです。真に受けたあなたはジョークの判らない鈍いやつ認定されるのでお気をつけ下さい(野暮だとは判りつつきちんと書いて起きますが結論としては「撮らんといてな」という事の裏返しです)。
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