ウクライナのホロヴィッツ・コンクールがスイスに避難

ホロヴィッツ・コンクールというピアノの国際コンクールがあります。ウクライナやホロヴィッツに関する我々の解像度が上がっている現在、ホロヴィッツがウクライナ人であること、キーウに生まれたことは周知の事実とまでは行かぬまでも、わりとひろく定着してきていることでしょう。

そのホロヴィッツを記念した、若いピアニストのための国際コンクール、ホロヴィッツ・コンクール(正式には「ウラディーミル・ホロヴィッツ記念青少年国際ピアノコンクール」)というものが1990年代からキーウで開催されてきているのはご存じでしょうか。私の友人もその昔参加してました。次回は2023年4月つまり来年開催の予定ですが、これをキーウからジュネーヴに移して開催する事が決まったそうです。

戦争の影響はここにも。そういう重い気持ちがあると同時に、なんとかして開催したいとする関係者の意気込み、支援を申し出た国際音楽コンクール連盟、それからスイスの関係者の実行力などに「素晴らしい」という感想を持たざるを得ない。

国際音楽コンクール連盟のサイトからたどりついたコンクールの公式ページはここ。

https://www.horowitzv.ch/

「ウクライナの現状ではホロヴィッツ・コンクールをキーウで開催する事は不可能である。国際音楽コンクール連盟は2023年にジュネーヴで開催することを支援、援助する」とあり、「コンクールは2023年4月13日から21日までジュネーヴ音楽院で開催され、ファイナルは4月21日にヴィクトリア・ホールで行われる。本選では、スイス・ロマンド管弦楽団が伴奏を務める」ともあります。指揮はキリル・カラビッツ。そう、ウクライナ人です。

ウクライナの最優秀アーティスト賞と、ウクライナ作品の最優秀演奏賞も設けられるというのはやはり愛国心の現れでしょう。

参加の申込期限は1月13日。名実ともに素晴らしいコンクールとなることを心より願っております。アレッ!!(驚いているのではなくフランス語で応援しています)

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