一つのオーケストラに在籍した最長記録がギネスに認定される

ほのぼのしたニュースは大好物です。

コロナだ、サッカーだと殺伐としたニュースも続いていますが(負けてめっちゃ落胆した組)、たまにはほのぼのした話もいいよね。っていうかずっとほのぼのでもいいんですけど、ほのぼのが続いたら続いたで、また「退屈だな」って思うかもしれないんで、人間というものはつくづくわがままだなとも思うんですよ。

イギリスのアン・ミラーさんはイギリスで最も長い歴史を持つアマチュアオーケストラの一つ、レッドヒル・シンフォニア(1891年設立だそうです)のメンバーになってなんと71年と194日が経過したということで(11月25日現在)、ギネス世界記録に世界最長の認定を受けたそうです。

https://www.redhillsinfonia.org.uk/copy-of-winter-workshop-2023

https://theviolinchannel.com/violist-wins-guinness-world-record-for-longest-tenure-with-same-orchestra/

ちょっと待って71年ってことは、いったいおいくつ?軽くググってみたが生年が見つからなかったので、ネットでも判らないことがあるというのはいいことだと思いながら想像をするわけですが、20歳で入団していたら91歳、18で入っていても89歳ということになろうかと思います。楽団のウェブサイトによりますとアンさんの最初のコンサートは1950年12月だそうで、1950年からオーケストラでヴィオラを弾いていたとか、本当にすごい。日米安保条約が結ばれた年やぞ。私なんかまだ影も形もなくて、私の母親もまだ小学校に入っていない、そういう距離感です。

90歳ぐらいでまだヴィオラを弾こうというその意思もすごいし、71年も在籍するとか信じられない長さだ。それこそさまざまな人間模様も目にされてきたと思うんですよね。清濁を併せのんできて、そして今なお、人生を謳歌しておられる。素晴らしいことだと思います。

一応、このオーケストラはアマオケとは言いつつもプロとアマとの混成で、1946年にはヴォーン・ウィリアムズ(そう、あの作曲家の)が楽団長を務めていたことがあるということで、豊かな歴史を持ったオーケストラであると言えましょう。日本でもこういうケースはあるのだろうか。もしかするとあるかも知れませんね。何と言っても日本は世界でも有数の長寿国でありますし、西洋音楽が入ってきてから100年以上軽く経過しているので、さすがにプロオケには定年がありますけど、アマオケ限定になりますでしょうけれど、同じようなケースがあったとしても何の不思議もない。

楽器をかまえ続けられる限り、これからも活動して行ってください。ギトリス(享年98)みたいに超高齢になっても楽器用のビロードのミニ枕(かわいい)を舞台上に用意して演奏していたケースもありますしね!

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