こういう書き方をするのはポリティカルコレクトネス的によくないのかもしれませんが、グレース・バンブリー(1937- アメリカ)は黒人としてオペラで大成功を収めた伝説的スター歌手で、いわゆる黒人オペラ歌手の先駆者の一人であります。偉大なメゾ・ソプラノでありソプラノでありメゾ・ソプラノであもる・・・って書くとややこしいですが、行き来したんだから事実ですか。
グレース・バンブリーは今年85歳。ご高齢です。そして先週の木曜、つまり10月20日に脳卒中で倒れ、ニューヨークで入院中であるとのことです。オペラワイヤ↓
上のオペラワイヤはブラック・オペラのFacebook投稿がソースです↓
ざっくりと内容:
緊急措置が施された結果、回復に向かっているが、脳の理解力と言語を司る領域に影響が出ている。とりわけ年齢を考えるとどの程度回復できるかわからず、リハビリには数週間から数ヶ月を要するかもしれない。しかしながら、バンブリーさんがファイターであることを皆様のご存じでしょう。すでに音楽を聴き、会話を理解し、反応することが出来るようになっている。また友人、家族、ファンが自分のために祈ってくれていることを知っており、すでに届いているすべてのメッセージに対して感動している。
なお、励ましのカード、手紙の送り先はニューヨークのナショナル・オペラ・センターとなっております。
最後に「Please DO NOT SEND PICTURES for autograph」と書いてあって不謹慎ながら微笑してしまいました。これ、どういう事かというと、オペラ歌手限定で起こる現象ですが「歌手のブロマイドを差し出してそれにサインをしてもらう」というのがあって、手持ちの写真がない場合、歌手にサイン付きブロマイド送って!って自分の住所を書いた封筒を渡す人がいるんですよ。この謎ルール、日本でも有効?らしく、サイン会でいきなり封筒を差し出す人がいるんですよ。しかも切手も貼っていなかったりする。「写真にサインして自分に送って」ていうアピール。最初封筒を見たときはなんのことかわからなかったんですけど、話をきいてぞっとしました。なんて厚かましいぃぃっ!!
こういうの、歌手の方におびただしいご迷惑をおかけするのでおやめください、と言いたい。特にグレース・バンブリーさんのように高齢かつ病床の方にサインを要求するのは非常識なので、絶対におやめください。・・・ってそういう事をする方はこんなところを見ないんでしょうけれども。
もしかしたら別の人がグレース・バンブリーってサインしてくれるかもしれませんけど。マネージャーとかがサインするっていうのもまたよくある話。
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