グラインドボーンのカーボンゼロへの取り組み

カーボンゼロとかサスティナブルとかそういう言葉というのは、そこにあまりにも熱中すると心がすさんでいく危険性があるのではないか。バランスを取りながらやるのがよさそうだし「なにそれをどれだけ達成!」みたいな裏で、実はよけいに地球に優しくないこんなことが!!人のエコ心に付け込んだ汚いビジネスが!!みたいなことも起こりうるし実際起こっているとも思うので、そう単純には行かないと思いますが、いずれにせよ「環境にやさしい」ということはいつも意識すべきことなのだろう、と思っています。

グラインドボーンというと、世界的に有名な建物です。グラインドボーン音楽祭っていうのがあって、夏にオペラをやるのさ。ロンドンにはなくて、電車でgoしないといけない。休憩時間が長く取られて、みんなでピクニックするのが正しい楽しみ方なんだとか。着飾って行くのが正しい楽しみ方なのだとか。

贅沢は敵だ!

急に大声を出してはいけません。しかしオペラとカーボンゼロとかはなかなか両立が難しそうですね。人の意識を変えるのも簡単ではなさそう。特にオペラっていうのは、豪遊、とまではいかぬものの、ある程度以上の「非日常」であり、きらびやかな世界を堪能したい時間なのであって、日々のいやなことを忘れる時間でありますから。

「衣装は4%だけが新しいもので、残りはすでにあるストックから、もしくは地元のチャリティショップで購入しました」

「小道具は92%が以前から使われていたものです。廃棄されるのはわずかに3%です」

と思いっきりそういうことが書かれると、なんかこう、ええー?使い回しー?などとつい反応しちゃう。

https://theartsdesk.com/opera/first-persons-glyndebournes-sustainability-advisers-sara-and-jeremy-eppel-creating-eco

いや、しかし待って。これまでだっていろいろ着回したり再利用したりしていたはずなんですよ。それを「ああキレイだ」、「豪華だ」とか言って喜んで見ていたはずなんですよ。だから、数字を見せられてちょっと引いちまった、っていうのは間違いだと思うんですよ。

実際の舞台がきれいかどうか、それが問題なのである。

とはいえ、オペラとカーボンゼロとはなかなか両立が難しそうだなと、やっぱり思ってしまう私の意識も改革されないといけないかもしれない。

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