グルベローヴァの遺品153点がオークションに

エディタ・グルベローヴァが突如として亡くなったのは昨年の10月のこと、もう一年近くが経とうとしています。いやむしろまだ1年弱しか経っていない、と考えることもできます。どういうことかというと「遺品がオークションにかけられる」というニュースを目にしたからです↓

OperaWire
Edita Gruberová's Estate to be Auctioned - OperaWire On Sept 7, 2022, the estate of Edita Gruberová will be auctioned at Dorotheum. The Slovak soprano, who passed away in 2021, was considered the “queen of bel can...

お亡くなりになって一年たたないのに売却してしまうとは、なかなか遺族はさばけた方なのかな、とか思いました。遺品はそばに置いておきたいものかとも思いますけれど、いろいろな考えの方がおられるわけですし、本人や遺族が使わないならそれは全く不要品ということになりますから場所を塞ぐだけとも考えることができます。

というわけでちょっと気になったあなたはウィーンのオークションハウス、ドロテウムのサイトを即座にご確認ください。楽譜、写真、サイン、絵画、実際に身につけたドレス(いっぱい出てる。この服見た!!っていうのもあるような気がする)、装飾品の数々、靴、家具類、ピアノなど。カタログ形式にして見やすくなっているPDFもありますよ。

というか入札はすでに始まっている。例えば一番初めにあるのは「オーストリアのIDカード」。まじかそんなものまで!と思うんですが100ユーロでスタートと書いてあるところすでに25の入札があり600ユーロまで跳ね上がっている。本人のサインや写真が入っていて、使用感もあるって書いてあるんでなんかわかるような気がする。

ほかにどういうものがあるか、ちょっと見てみましたところ、ダイヤモンドが総量25カラットぐらいあるダイアデム(頭につける冠の一種)は45,000ユーロ(628万円ぐらい)、さすがにこれにはまだ入札がありませんけれど、ベーゼンドルファーのセミコンサートグランドピアノは8000ユーロでスタートのところ現在13000ユーロ(181万円ぐらい)。それからマニアが絶対にほしがるであろう、スケジュール帳(1984-2020)は3000ユーロ→現在4000ユーロ(56万円ぐらい)。このスケジュール帳はすべてのオペラ出演歴、リハーサル、ツアー、レコーディングなどの情報が書き込まれており、どういうスケジューリングで動いていたのかということがわかるしめちゃくちゃ貴重。むしろ私も見てみたいぐらい。

合計153点のオークション。終了はドロテウムのサイトによればいまから3日間と16時間後とあります。もちろんオンラインオークションなので日本からの参加も可能(だと思う、やってないけど)。さあつわものども、放たれよ・・・!

いや、こういうのは本来なら散逸させるのではなくドンと誰かがまとめて買うといいのではとも思うんですよね。でもなかなかそれは難しいのでしょう。まとめ買いをご希望の方はドロテウムに直接ご相談されてはいかがでしょう。

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