シュターツカペレ・ドレスデン、あるいはこのオーケストラが属するゼンパー・オーパー(旧称「ドレスデン国立歌劇場」の方が通りがいいかも)というと、旧東ドイツの都市ドレスデンにある素晴らしくグランデな世界最高級のオーケストラ。あのウィーン・フィルとも並び称されることもある。
本拠とする壮麗な劇場、ゼンパー・オーパーは1841年に完成しているので、1869年に完成のウィーン国立歌劇場よりも古いんだぜ?かつてあのワーグナーがこの歌劇場の指揮者を務めていたんだぜ?驚異の伝統と信頼。ワーグナーは作曲だけではなく指揮も上手だったんだぜ?
20世紀後半にはカルロス・クライバーも一緒に録音を残していますし、ブロムシュテットも指揮者をつとめていて、自伝でも懐かしげにいろいろと興味深いことを語っていました。このブロムシュテットの自伝、ばちくそ面白いんで、また気が向いたら読んでみてつかあさい。
その世界屈指の歌劇場とオーケストラの首席指揮者にイタリアの名匠ダニエレ・ガッティ(1961- ミラノ生まれ)が就任することになることは去年発表されていましたが、いよいよ契約書にサインをしました。それが3日前の7月5日で、実際に就任するのは来年2024年の8月。契約は2030年まで。うわっ、いよいよ2030っていう数字が現実的に出てくるようになってきたのか、歳はとりたくないね。
Vertragsunterzeichnung mit Kulturministerin Barbara Klepsch: Daniele Gatti ist künftiger Chefdirigent der Sächsischen Staatskapelle Dresden – sachasen.de
https://www.medienservice.sachsen.de/medien/news/1067859
ガッティ「2000年2月、当時の首席指揮者ジュゼッペ・シノーポリの招きでシュターツカペレ・ドレスデンのコンサートを始めて指揮した。滅多に経験できない音楽体験であった・・・・・・。偉大な指揮者であり友人、長年尊敬するクリスティアン・ティーレマンの偉大な仕事に感謝するとともに、彼が今後もオーケストラと関わりを持ち、近いうちに客演指揮者として指揮台に戻って来てくれることを願っている」
オペラと言えばイタリアか、いや、ドイツか。ドイツのレパートリーを掘っていくのか、イタリアの風を呼び込むのか。いずれにせよ、この歌劇場にはシノーポリやルイージといったイタリア人指揮者が近年首席指揮者を務めたことがあり、イタリア人やその文化に慣れているのかもしれない。いや、適当な想像で申し訳ございません。
ダニエレ・ガッティはセクハラ疑惑でコンセルトヘボウ管を退任している。今後このような疑惑が再び出ないことを!そしてさらなるご活躍を!
ところで世界最高のオーケストラと言えば真っ先に名前が出てくるのが上にも挙げたウィーン・フィル。そのウィーン・フィルで昨年秋からコンサートマスターとして活躍を始めた25歳の若きヴァイオリニスト、ヤメン・サーディの日本デビュー・リサイタル(11月22日水曜日19時開演、浜離宮朝日ホール、東京)は今日がチケット発売日だ!おお!!午前10時から!!オケ好きの皆さん、チケットを買って下さい!
11月22日(水)19時開演 浜離宮朝日ホール(大江戸線築地市場駅すぐ)
オフィス山根がお届けする「ヤメン・サーディ 日本デビュー・リサイタル」公演詳細とチケットは以下から:
https://officeyamane.net/concerts/2023-nov-22-yamen–saadi-recital-tokyo/
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