オーケストラの指揮者のタイトル(肩書き)はそろそろ世界共通のものに揃えてはどうか

オーケストラには演奏する演奏者たちを率いる指揮者がいるものとたいてい決まっております。野球には監督がいるもの、サッカーだってそう、オーケストラもそうです。このところ、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団において2人の指揮者がたてつづけに指揮者として就任することが発表されました。一人はサー・ジョン・エリオット・ガーディナー。イギリスの古楽界をリードしてきた大物であります。こちらの肩書きは「首席客演桂冠指揮者」。そしてもう一人が、マリン・オルソップ。女性スター指揮者であります。こちらは「首席客演指揮者」。

さて、、、ふむ。これらの二つの肩書きに関して、いったいどういう役割なのか、すらすらとよどみなく言える方はどれだけおられますか。

たぶん世界広しといえど、一人もおられないのではないか。なぜなら、よくわからないから。ってこれは私の主観ですけど。

同じような肩書きがついていたとしてもオーケストラによって微妙にその役割がちがっていたりするので(たぶんね)、同じ単語だからっつって、これはこうです、とは言えないのです。首席客演指揮者って何するの?ただ時々やってきて棒を振ってあーだこーだいって演奏会をして帰る人です。と書くと身も蓋もないような気もするんですが、それにしてもオーケストラの指揮者の肩書きは複雑過ぎる、と私は思っています。みなさんそこのところ疑問に思われることはありませんか。あまり複雑だと覚えられないし、クラシック音楽って難しいのね、と敬遠される要素になってしまうのではないかと危惧するところなのですがどうでしょう。なんなの首席客演桂冠指揮者って。

私はかねがね疑問だ。枝分かれしすぎなのはよくない。過ぎたるは及ばざるがごとしだぜ。

首席指揮者、桂冠指揮者、正指揮者、副指揮者、常任指揮者、音楽監督、芸術監督、客演指揮者、首席客演指揮者、フレンド・オブ・セイジ・・・

並べて行くと、もっとつづいていくのだと思うんです。その指揮者が大好きで、何らかのポジションを与えたくて、しょうがなくてついちゃった、とかそういう洒落た感じの?ロストロポーヴィチ(フレンド・オブ・・・)のケースはともかくとして、ちょっと枝分かれが過ぎてる、と感じるのは私だけでしょうか。まずもって「首席」とかいう言葉の意味があいまいすぎる。日本だと首席っていうと1位=1人というイメージもあるんですが複数を指すこともしばしばあるしね。

だれだれが○○管弦楽団の音楽監督に、という見出しだって、本当に音楽監督というポジションなのか、実は首席指揮者とか芸術監督とかそういう名称だったりしないか、とかで気を遣います。ちゃんとググらないとならんのよ。いわゆる監督的な立場、オーケストラの顔みたいな方でも、肩書きがオーケストラによって違うんですよ。

私は世界中のオーケストラにお願いしたい。こういうのを全部まとめてリアルにガチに「これはこういうこと、こっちはこう」という定義づけをして欲しい。世界中のオーケストラがみな協力して、これはこういうことになってんねん、って簡潔に説明してほしい。

できない?では話し合ってもっとすっきり肩書きの種類を減らすとかなんとか、こう、なんていうの、みんなが(私だけかもしれないけど)ハッピーになれるのをぜひともお願いしたいと思うところであります。

音楽は言葉では語れない、だから面白いのだ、というのはそうですが、指揮者の肩書きもようわからん、というのは、ちょっとさすがにと思うのは私だけですか。イヤン。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 一般社会でも似たようなものじゃないですか。
    社長、取締役社長、代表取締役社長、取締役、代表取締役会長、CEO、COO…
    これらもよぉわからんですよ。
    なにも音楽業界に限ったことではないかと。

起死回生 へ返信する コメントをキャンセル