これCDちゃうやんフロッピーやん。
今日じゃなくて昨日らしいんですけど、CDの製造が始まって40年だったそうです。1982年8月17日がお誕生日。そうか40年も経つのか。
https://forbesjapan.com/articles/detail/49472
私の人生は45年、いろいろあるけどまだまだ爆走中。CDも、廃れただのオワコンだのなんのかんの言われながらまだまだ爆走中。ちなみに最初に製造が始まった商用CDって何かって言うとABBAの「The Visitors」というアルバム(10月15日発売)だそうですが、世界で初めて売られたのはビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」(10月1日発売)なんだとか。
初めて私がCDを目にしたのは祖父の住んでいた京都市伏見区の丹波橋のアパート。いわゆる据え置きではなくポータブルだったと思うんですよ。いま調べてみたんですけど多分1984年発売のソニーのD-50っていうやつかなって思う。ヘッドホンで聴かせてもらったのを覚えてますね。記憶が曖昧ですけど、たぶんこれ。
音がいいとか言われて聞いたような気もしますけど、多分そこにいる誰もが、いいのかな、いいんだろうな、ぐらいの感覚だったと思うんですよね。私もよくわからなかったんで。ともかく何かクラシック音楽、たぶんカラヤンの第九を聞いた記憶があります。黄色い例のドイツ・グラモフォンのマークがあったのをなんとなく覚えてるんで。
私がもはや全くCDを買わなくなって10年以上が経つと思います。しかしコンサート会場ではまだまだCDが売れています。なぜ人々は今でも会場でCDを買うのでしょう。もちろん聴くためなんでしょうけれど、それ以外にもいくつかの理由があると思うんですよね。一つはコレクター的な心理、つまり形のあるものを収集することそのことが楽しい、とする考え。それから握手券として、つまりコンサート後のサイン会に参加することが目的の人。アーティストに近づけるチャンスってやつ。そして、それと少しかぶるんですが、記憶装置として買う人がいると思うんですよね。つまり、あの日あの時あの場所で、君に会えた、という、いわば小田和正的な。
よくわかりませんか。つまりそのCDを見れば「ああ、そういえばこういうコンサートにいったよね」ということが思い出せる。時々眺めて思い起こして感傷的に(感傷的かどうか知らんけど)なれる、というやつです。
私にもそういう記憶のあるCDがありますもん。アマゾンで買った、とかですとほとんどそういう感覚がなくて透明だったりしますけど、例えば、インマゼールのベートーヴェンの協奏曲全集は「ブリュッセルのルー・ロワイヤルにあったあのCD屋さんで買ったな」とか思いますし、アシュケナージのショパン名曲集はCDウォークマンに入れて、何度も聴きながら高校に登校したな、とか、思い出します。中学高校と私は自転車で通学してましたけど、雨の日は片道30分歩いた。そのときはCDウォークマンの出番。でもね、歩く振動で音が飛ぶんですよね。できるだけ飛ばないようにカバンの中でどう置くかみたいなことも考えましたよね。
・・・ってほらね、記憶装置として役立っている。
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