ベートーヴェンの手紙がほしい

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ベートーヴェンは悪筆だったと言われますが、ドイツ語がまったくわからない私にはどれだけ読みにくい字を書いている/書いていたのか、全く見当がつきません。

とは言うものの、ベートーヴェンが1812年3月23日(33歳)に書いたという手紙を見たらある程度はわかるよね。最初は空白がいっぱいあるけど、下の方はギュッと詰まっていて、あっ、紙が足りなくなった、っていうのがわかるよね。それに、うん、たぶんこれ、汚いっすね。字が。人のことまったく言えないんですけど。

https://www.diapasonmag.fr/a-la-une/une-lettre-de-beeethoven-en-vente-a-londres-29122.html#item=1

昔の人は手紙を書くときは下書きして本番を書いたとかも聞いたことがあるような気がするんですが、ベートーヴェンはそういうのはしなかったのでしょうか。したとしても、細けえこたあ、いいんだよ!というタイプで、本番でもぐしゃっとやっちゃっていたのかもしれず、あらあらベートーヴェンさんったら、ワガママさん、クスッ。そういう気持ちにもなります(なりません)。

この手紙の内容は「グラーツでもうすぐ行われるコンサートのための楽譜がね、遅れてるけどギリギリ間に合うからよろしく」みたいな感じです。ベートーヴェンがその時依頼していたコピスト(楽譜を手書きで複写する人)が病気でぶっ倒れたんで、うおお間に合わねえかも!みたいなそういう焦りがあったようでございます。現代と違って楽譜を用意するというのは重労働だったんですよ。

結局どうなったか?楽譜はコンサートにギリギリ間にあったそうでございます。18時30分からのコンサートで、到着したのは正午ごろだったそうですから、なんとかなったのである。今のコンサートではなかなか考えられぬ、アクロバティックな状況だったことがわかるのでございます(いや、よくあることだという作曲家の皆様の声も聞こえてきそうですが)。

特別に本の形にきれいに整えられたこのお手紙セットは、ただいま販売中で、オンラインで誰でも買えそうです。ちょっと諸事情があって私はと言えば買うのを途中で断念しちゃったんですけど、さっき途中までやってみたけど普通に買えそうだから。

https://inlibris.com/item/bn57849/

え、諸事情?

これは誰にも黙っていてほしいのだが、ははは、いま、手元不如意でね・・・。9万ユーロ(約1,233万円)って書いてあるんだけど、ほんのすこしばかりお高い、、、、かなって。9万ベトナム・ドンとかだったら買おうかなっておもったんですけどね。

・・・9万ユーロなあ(しつこい)。

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