ブージー&ホークスという名前に反応するあなたは一体なにものなのか。ただものですか?ただものじゃないですか?ただものに1票!!
音楽なる営みは、楽譜などなくともできるものであって、なんなら口伝で伝わってきたもの。音楽とは旋律、民謡、動揺、子守歌なんかであるわけですけれども、その一方で、なんかわからんけどどんんどん複雑化していき、紙に書き留めておくことでようやく伝わることがでけた!音楽もたくさんあり、中世以降ぐらいになるともはや楽譜なしではやってらんねえ(いまなお、楽譜が読めなくともすんばらしい歌声を聴かせてくれる天才なんかもいるわけですが)という感じになっておりますね。
私が「ブージー&ホークス」と聞けばまずはラフマニノフのピアノ作品の楽譜がもわーっもわーっとまず頭に浮かぶんですね。ほら、音符多いから、耳コピではなかなか。表紙が独特というか、なんともいえない抽象的で、暖色系の模様をしてたような。このブージー&ホークスも1930年設立ということなんで、創業から95年、なんとなればもうすぐ100年ということで、そうか、そんなに続いてるんか、けっぱれ!そういう心持ちです(人ごとですかいけませんね)。
もちろんラフマニノフやプロコフィエフといったピアノ科にとっておなじみの楽譜だけではなく、1980年代にバーンスタイン、カーター、ライヒ、J.アダムズなんかと契約したことで、アメリカにおける地位を確固たるものとしたということであります。そのほかウンスク・チン、グレツキ、リンドベルイ、ターネジ、ヒサイシなどと、うん?ヒサイシ!!などの楽譜を出してきたそうです。メジャーなレーベルです。ここまで説明したらわかってもらえましたか。よかった。
この会社で13年間、社長として引っ張ってきたジャニス・サスキンドさんがこのたび引退された、社長が替わったということなのだそうです。サスキンドさんはなんと46年もこの会社で働いてきたとあり、プロフィールも載ってるんで(不勉強で存じ上げなくて申し訳ございませんがOBEつまり大英帝国勲章ももらっておられる方でした)お調べしたところブージー&ホークス一筋!46年。人生はほぼほぼブージー&ホークスとともにあったという、控えめに言ってどえりゃーキャリアを積んだ方でした。46年同じ職場にいる、実にすごい。今回の出発はさぞ名残惜しいことでしょう。あるいはやりきった感が充満していることでありましょう。アドレナリンが穏やかに放出されているにちげえねえや。
お疲れ様でしたと申し上げたい。後任は内部登用。いいことですね。15年にわたってブージー&ホークスで努めてきたスティーヴン・ランケノー氏が就任すると。この後100年を迎えて、ブージー&ホークスがますます輝かしく歩んで行かれることを願いつつ、三三七拍子ですか。ですね。


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