先日リンツで97歳のお誕生日を、しかもザンクト・フロリアン修道院という、ブルックナーの聖地でブルックナーを指揮して迎えたとんでもない人物、それがブロムシュテットだ!
もはや毎回が一期一会。このたびはザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮した。しかもブラームスの《運命の歌》(通常約20分)とメンデルスゾーンの《賛歌》(約70分)を。合唱もついた大型作品であります。
話はずれますが最近のザルツブルク音楽祭は大好きです。コンサートが終わったらその写真をコンサート詳細ページに掲載してくれるからね。
どんなテンポで演奏したかはわかりませんが、ニューヨーク・タイムズには90分とあるので、格別に遅いわけでもなくむしろ一般的なテンポでありましょう(老指揮者は往々にしてテンポが遅くなる、もしくは激烈に遅くなる傾向があるんです)、しかも2曲をぶっ通しで、休憩無しで指揮したと言うからその肉体的な強さ、精神的な強さに感嘆しますね。
コンサートは7月28日と30日との2回あったと。1日間が開いているとはいえ、とんでもないことですね。さすがに指揮はいつものように座ってということだったようですが、指揮台へはエスコート付きだが歩いて行ったということであります。
ブロムシュテットはまだ上を目指しているようだ、全体的に評価の高いコンサートだった、としているBRによりますと、3桁の記念日も来るかもしれない、ということであります。10月の来日は果たしてあるのかハラハラ!!とされている皆様も少なくないかもしれないのですが、難なく、軽々と実行されるのでは?という気もしてきますね。
97歳にして、合唱付き大規模作品を指揮し、しかもさらに上を向いている!!
私もそろそろ50が見えてきて、若い人たち(走り回る我が子ら!!)の熱量を目の前にして、若いな、ええな、とか言っている暇があった上を向いて歩けと言われているような気がしますね。
今日も激暑君ですが頑張りましょう!
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