ドイツのベートーヴェン・リング賞2022の受賞者はユリア・ハーゲン

© Julia Wesely

そういえば先月、ハーゲン親子のコンサートを銀座で聴いてきました。親子で同じチェロのソリストとして活動して、同じ舞台に立つというのは、親として最高の気分であろうなと思いながら座っていました。涙が出ちゃう。

そしてこのたび、娘様の方であられますユリア・ハーゲン(27)が今年のベートーヴェン・リング賞を受賞したということで、大変めでたいことであります。ユリア・ハーゲンによりますと、家族の一部はボン出身なんでますますうれしい的なことなんだそうです。ハーゲン一家はザルツブルク出身ですが、ユリアママはボン出身なのかもしれませんね。

https://theviolinchannel.com/germanys-beethoven-ring-award-2022-winner-julia-hagen/

で、ベートーヴェン・リング賞ってなんだっけ?とうっかり者の私が調べてみましたところ、ベートーヴェンの生地でありますドイツはボンの、ベートーヴェン音楽祭に参加してベートーヴェンを演奏した若いアーティスト。そのなかから5人が選ばれて、その5人に関して投票が行われて、受賞者が決定される、ということなのだそうであります。

なるほど、メンバー1700人による投票と言うことは、ある意味少数の審査員による政治的な意味合いで決められることがない、という意味で公平であると言うことも可能でありましょう。とはいえ「結託してあの人に入れましょうよ」といった運動がないとも言い切れないか。昨今組織票とかそういうことに対して、敏感な日本人の私であります。・・・とか水を差すようなことを言ってはいけませんね。公平に選ばれるのであると信じたい(信じ切れない心の汚れたやつ)。

受賞者には18金ローズゴールドと銀とで出来たハンドメイドの指輪(リング)が授与されるということであります。過去の受賞者にはドゥダメルとかバティアシュヴィリとかおなじユリアのフィッシャーとか、キット・アームストロングとかがいます。毎年受賞者が出ます。

この賞を授与しているのは「ベートーヴェンのための市民」協会とかいう団体で、公式サイトがやたら重いが、生まれ故郷のボンでベートーヴェンの愛する人たちが集まっているのであろう。なかなかいろいろ活動をなさっている団体の模様。素晴らしいことだ。指輪を提供しているのはドイツの宝石商。地産地消ですね。地元に還元。素晴らしいことだ。

コメント

コメントする