ゲスト・エッセイな。
バレンボイムはまだまだ精力的ですね。肉体の衰えはあっても、こうしてニューヨーク・タイムズに寄稿しようという意志。恐るべきことと思います。
何を書いているのか。ベートーヴェンの第九について。なんでベートーヴェンの第九なのか。判っている方はご存じだと思いますが今日つまり2024年5月7日は、第九の初演から200年がぴったり経過した日だからですね。場所はウィーンのケルントナートーア劇場!!(現存せず)ケルントナートーア劇場ね、ここだけの話ね、私は大好きなんですよ。なんでかって、名前の響きが気持ちいいから。ケルントナートーア!ケルントナートーア!ほらね?
そう、今日はまさに第九の日。日本の私たちもせっせとお祝いしようぜ、第九で。みなさんも、第九はお好きでしょう?だから今日も第九を聞こうじゃないか。せっかくだからバレンボイムの指揮で。
この日のために、何かを誰かに書いて貰おうと思ったニューヨーク・タイムズもあっぱれだし、バレンボイムがばっちりだぜと考えて打診して、本当に書いてもらうところまで行ったんもすばらしい。世の中はちょっとしたひらめき、そして行動力に満ちていますね。大谷さん4打数4安打おめでとう。そういうことか。そういうことです。
具体的な内容は直接ニューヨーク・タイムズをお読み頂ければと思いますが、ユダヤ人とパレスチナ人のオーケストラを作っていまでもそれを率いているような人物ですから、ベートーヴェンと政治、という点についても書かれています。むずかしい表現も一杯使われていて、バレンボイム節健在や!
ベートーヴェンの作品の多くをグラムシの精神で言い換えれば、「苦しみは避けられないが、それを乗り越える勇気が人生に価値を与える」ということになるだろう。
苦しみを乗り越えていくことが大事である、と。確かにそうだ。くもんで計算間違いにつまづき、苦しみながらも、そこで絶望で泣き濡れて終わりにするのではなく、先へ進んでいくことが大事ですね(うちの次男ちゃんへ向けたコメント)。
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