*2024/4/28追記:史上2人目ではと当初書きましたが、お読み頂いた方々からの情報によりますと、4人目ではないかという感じです。詳しくはこの記事最後に書いた追記をご覧下さい。
若きヴァイオリニストHIMARIがベルリン・フィルに来年デビューするということでニュースが駆け巡っています。素晴らしいことだ。共演はズービン・メータ。演奏するのはヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番。メータは神尾真由子や庄司紗矢香などとも共演していた、日本人ヴァイオリニストフレンドリーな巨匠であります。それにしてもクイズ年の差なんてもマッツァオの年齢差、75歳。やべー。
これまでベルリン・フィルにデビューした最も若いソリストは誰なんだろうと思って調べてみたけれど判らんかったんです。が、とりあえずメニューインがとんでもなく若かったイメージがあるので検索したところもうすぐ13歳という12歳でデビューしているんですね。1929年4月12日。メニューインの誕生日は1916年4月22日なので、このとき12歳。プログラムはバッハの協奏曲ホ長調、ベートーヴェン、ブラームスの協奏曲というとんでもない3曲プログラム。うそん。指揮はブルーノ・ワルター。
この頃とは全く時代が違うので同列で語ることはできないと思いますけれど、2011年6月24日生まれのHIMARIは2025年3月20日にデビューということなので、13歳。ヤンゲスト・ソロイスト・エバーではないけれども、爆発的に若いことは間違いがない。もしかすると歴史上2番目に若いソリストなのかもしれない。誰か詳しい人教えてください。
ちなみにムターも若くて13歳でデビューしてますね。ムターは1963年6月29日うまれでベルリン・フィルデビューは1977年5月28日なので、ムターより若干若いぜ!
っていうかそもそもベルリン・フィルでソリストを務められるっていうこと自体がほぼ無理ゲーなので、無理ゲー×無理ゲーという超無理ゲーを成し遂げることになる。
これが可能になったのはもちろん彼女の才能と努力のたまものですが、ドイツの強い事務所に所属していることも理由の一つに挙げられます。そもそも日本の音楽シーンはヨーロッパでは顧みられていませんから、ヨーロッパで活躍するにはヨーロッパの事務所に所属する必要があり、それもまた強烈に狭き門なのです。彼女はそれを成し遂げた。バーを楽々と超えていったわけなので、我々はまたここで快哉を叫ぶわけです!
おめでとうおめでとうおめでとう!
まだ若い彼女にとっての人生のハイライトの一つであり、今後のさらなる活躍、成長へのブースターとなるでしょう。世界的な、メニューインクラスの巨大な存在になることを日本の片隅から応援したい。
ここから2024/4/28追記:このブログをお読み頂いた複数の方より情報をご提供頂きましたが、ハイフェッツとニレジハジが若かったようです。
●ハイフェッツ(1901年2月2日生まれ):1912年10月28日にカザルスの代役でニキシュ指揮ベルリン・フィルとチャイコフスキーを弾いてデビューとハイフェッツの公式サイトにあります。代役なのであくまでも非公式?みたいなかんじかもしれませんが11歳8ヶ月。
●ニレジハジ(1903年1月19日生まれ):1915年10月14日にフィードラー指揮でベルリン・フィルデビューをしているという情報を下さった方もいました。12歳8ヶ月。
というわけで、
①ハイフェッツ:11歳8ヶ月
②ニレジハジ:12歳8ヶ月
③メニューイン:12歳11ヶ月
④HIMARI:13歳8ヶ月
⑤ムター:13歳10ヶ月
ということになりますか。
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