2020年から、マイケル・ティルソン=トーマスの後任としてサンフランシスコ交響楽団の音楽監督になり、5年契約を結んでいたフィンランドのエサ=ペッカ・サロネンが契約を延長せず、当初の予定通りの5年で、つまり2024/2025年のシーズンをもって退任することになったようです。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、どうやらいろいろうまくいってなかったようだぞ、ということがわかります。経営陣との考え方の違いが軋轢を生んだようです。財政面が主に取り沙汰されているようで、パンデミック以降公演の数が完全には戻っておらず、「経費削減を進めてきた経営側と同じ目標を共有していない」のだそうです。
なお芸術面でお互いに満足がいかなかったのかどうかはわかりません。一応取締役会の会長はこの辞任について「ほろ苦い」と表現し、「芸術的には刺激的で、組織全体にとってエキサイティング」だったともしています。それ以上の発言なし。サロネンもニューヨーク・タイムズへのコメントを拒否したとあります。オーケストラにはすでに本人の口から辞任することが伝えられているそうです。
うむ。なんかこう、残念ながらあまりいい感じじゃなかったんでしょうね。ティルソン=トーマスとの関係が長かったオーケストラだけにその後は簡単ではないよね、というところもあったとは思うんですが、そこのあたりもなにかあるのかもしれない、とつい勘ぐってしまうのですが、そんなことはなかったと信じたい。
ではこのあとサロネンはどこへ行くのか。シカゴ?まさかね。
どこかのオーケストラのタイトルを持つことにあまり関心がなさそう、的なことも書いてありました。時間ができるから日本のオーケストラも振りに来るなんていうことが実現、、、するといいですね(ギャラは超絶高いという噂)。
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