今年8月に初演され先日ウィーンでも演奏された50人のピアノと室内オーケストラのための激ヤバ作品「11,000の弦」(11,000 Saiten)。でけた!!・・・っていうのは先日Newzikの事を調べていて知っていたのですが、その初演のドキュメンタリー映像があったのでここでみなさんとご一緒に見てみたいと思うわけです。
作曲したのはオーストリアの変態、いえ、天才ゲオルク・フリードリヒ・ハースで本人の70歳を記念して今年初演。11月1日にはウィーンのコンツェルトハウスでも演奏。
11,000ていうのはどういうことかというと、ピアノ1台につき220-230ぐらいの弦が貼られているので、それが50台あつまったらだいたい11,000やねということです。そういうことです。
50台のピアノは、それぞれ2セントずつ(ほんのちょっとずつ)高く調律されて、50台目が1台目とちょうど半音違う、という調律をするんだそうです。まさに調律師泣かせ。ピアノを提供したのは中国のHailun(海倫鋼琴)っていう会社らしい。楽譜はリコルディ社。
さまよえる子羊たちつまり演奏者たちのために、すべての楽譜はそのNiewzikでシンクロされていて、いまの演奏箇所がどこかをアプリが教えてくれるという超絶便利な機能付き。音楽の未来を描いて見せた。ってかドキュメントを見るとやべーやつだ。作曲者本人が雲のような、とか言ってましたけど、ぼぎゃー!!!!という音の塊が現場では降っていたんではないかと思われ、これはぜひ体験してみたいものだ、と強く思ったのでした。
マーラーやブルックナーを聴き続けるのもいいけれど、こういうわけわかんないけどなんかすごそうや!と思えるような、無駄にエネルギーの注入された作品もいいよね。スコアはリコルディのサイトに掲載されているので、無駄に眺めて無駄に納得してほしい!!なお演奏時間は66分。
なお電子楽譜だからグリーンだよねと、ある記事には書かれていましたが、果たして電子楽譜がグリーンかどうかはわからないんですよ。誰か消費電力とかから計算してどっちがより環境にやさしいか教えてくんない?
なおハースのこの「11,000の弦」についていえば、ピアノを運ぶのにめちゃくちゃエネルギーが使われるからグリーンとは言えません?
日本でもだれか演奏しないのか。
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